事故発生時の放射能拡散のあらまし

 

福島第一原発事故の放射能汚染の雲(プルーム)は風に乗り、かなりの量の放射能が太平洋へ流れましたが、風向きが陸地に向かった3月15日と22日には東北から関東、甲信越へと高濃度の放射能が降り注ぎ、雨や雪で土壌や作物に沈着しました。

私たちの「東日本土壌ベクレル測定プロジェクト」の調査によると、チェルノブイリ事故の移住ゾーンに相当するセシウム濃度の地域も多く存在し、決して軽い汚染とは言えません。

 

JAEA(日本原子力研究開発機構)による「東日本におけるCs-137の広域拡散と大気降下量(3D-動画)」
https://nsec.jaea.go.jp/ers/environment/envs/fukushima/animation2-3.htm

 

放射能は風に乗り広がり、気象、温度、地形、湿度、高度などの様々な影響を受けながら広がっていきました。
そして、一旦地表に落ちた放射能は、今度は風雨や人為的な動きなどにより、現在も少しずつ沈降したり、移動したり流されたりしています。拡散の原理はある程度わかるものの、そもそもどれだけの量が放出されたのかという総量については多数の説があり、定かではありません。

そのため「どこにいつどれだけの放射能が降り注いだのか?」を解明することには大きな困難があります。

事故以降、多くの研究者が研究を深め、また専門性をまたいで協力し合いながら今もなお真相に迫るべく、研究・調査・解析を続けています。

事故の真相を知ることは、私たち自身がいつどれだけ被曝したのかを知る手がかりになるため、今後も調査研究を注視していきます。また、みんなのデータサイトの測定結果が役に立つ場面があれば、専門的な研究者の方々と積極的に協力しあい、真実に迫っていきたいと考えています。