東日本土壌ベクレル測定プロジェクト
2011年3月11日に起きた東日本大震災に伴う、東京電力福島第一原発事故により、東日本の広大な土地に放射能が降り注ぎました。
国の事故直後の広域測定では航空機モニタリングによる空間線量からの推計しか行われておらず、各地の詳細な土壌に含まれているセシウム濃度はわからないままでした。
また、国や自治体の放射能測定では主に地上から1メートルの高さの「空間線量」(単位:μSv/h)を測定することになっています。
ところが、主に放射性物質をいまだにとどめている「土壌」から1メートルも離れてしまうと放射性物質が相当高い(何千ベクレル程度)場所であっても、ほとんど空間線量で感知することはできません。
そこで「みんなのデータサイト」は、土壌の具体的な汚染状況を把握するために、国の測定対象となっている東日本17都県の土壌に含まれる放射性物質を、「Bq/kg」という単位で直接測定する「東日本土壌ベクレルプロジェクト」を立ち上げ、2014年から2017年の3年間半かけて実施しました。それらの結果をまとめて公開しているのがこのマップです。
下の「マップの種類」「年度」「都県」を選んで検索してね。
土壌プロジェクトで測定した時の実測値を元にして減衰率を計算し、その年に残存していると計算される
放射性物質のベクレル数を色で表す地図を表示することができるよ。
各地点の色丸をクリックすると、吹き出しで詳しい地点名やベクレル数などを確認することができるよ。
地図は拡大・縮小もできマス。
マップを表示した画面からも「マップの種類」「年度」「都県」を変更することもできます。
1マップの種類を選ぶ
土壌1kgあたりに、どれくらいの放射能があるかを測定した基本のマップです。【セシウム134+137合算】あるいは【セシウム137】を上のラジオボタンから選択することができます。
*下の年度の選択肢で「セシウム134+137合算」の選択肢を選んだ場合であっても、2021年以降の値を表すときは半減期の短いセシウム134は計算に用いず、半減期の長いセシウム137のみを表示するシステム仕様になっています。
「チェルノブイリ同色マップ」は、「東日本ベクレル測定マップ」をチェルノブイリ原発事故被災地で作られた地図と比較ができるように、単位などの条件を合わせたものです。
チェルノブイリ原発事故の放射能汚染度を調べたベラルーシやウクライナ、ロシアなどの地図は、土壌の面的な汚染を見るために、Bq/㎡という単位を使用しています。(もしくはMBq/㎢, Ci/㎢)
このため、チェルノブイリ原発事故の地図と「東日本ベクレル測定マップ」を比較して見たい場合は、単位を合わせ、先方の地図で基本となっているセシウム137のみの数値で表示をする必要があります。「チェルノブイリ同色マップ」は、これらの条件を踏まえて数値を換算し、同じ濃度の色基準に合わせたものです。
2年度を選ぶ
3都県を選ぶ
* 2020年7月オリンピック時の17都県マップは、無料で非営利活動に自由に利用できるダウンロード版画像を用意しています。詳しくはこちら
都県名をクリックすると、測定を行った時点の数値が詳しく表示される都県ごとの一覧表をみることができるネリ。