市民測定室の作り方

2011 年の東京電力福島第一原子力発電所事故直後、全国に市民放射能測定室が多数立ち上がり、活発な測定活動が展開されました。その数はピーク時には 100 ヵ所程度は存在したとも言われています。ところが事故から 10 年以上を経て、測定依頼の減少やメンバーの高齢化等によって閉鎖や活動の縮小が進んでいます。
事故直後の混乱と恐怖の中でやむに止まれず苦労して立ち上げた放射能測定の経験や知見をいま収集しまとめなければ、次の世代への継承が困難になってしまいます。そうならないように、みんなのデータサイトでは、未来へ手渡せるガイドブック『市民測定室を作る(仮題)』を作るためのプロジェクトを 2023 年から進めています。

その一環として、市民放射能測定室を対象した質問紙調査(アンケート調査)を実施しました。これまでに84 ヵ所の測定室に送付し、43 測定室から回答を得ています。

今後は、引き続きアンケートに協力いただける測定室を増やすこと、またインタビュー調査を深めること、そして実際に「ガイドブック」にまとめることを進めていきます。


市民測定室の作り方