アンケート報告書第1版を公開します
2011 年の東京電力福島第一原子力発電所事故直後、全国に市民放射能測定室が多数立ち上がり、活発な測定活動が展開されました。その数はピーク時には 100 ヵ所程度は存在したとも言われています。ところが事故から 10 年以上を経て、測定依頼の減少やメンバーの高齢化等によって閉鎖や活動の縮小が進んでいます。
事故直後の混乱と恐怖の中でやむに止まれず苦労して立ち上げた放射能測定の経験や知見をいま収集しまとめなければ、次の世代への継承が困難になってしまいます。そうならないように、みんなのデータサイトでは、未来へ手渡せるガイドブック『市民測定室を作る(仮題)』を作るためのプロジェクトを 2023 年から進めています。
アンケート報告書(第1版)を公開しました
プロジェクトの一環として、市民放射能測定室を対象した質問紙調査(アンケート調査)を実施しました。
これまでに84 ヵ所の測定室に送付し、43 測定室から回答を得ています。
今回、その結果を取りまとめた報告書を作成・公開しました。
以下のPDFをダウンロードしてお読みください。
発表
アンケートの報告書を取りまとめた結果を以下の場で、プロジェクトリーダーの藤田康元が発表しました。
2025年3月12日
第26回「環境放射能」研究会 ポスター発表 (会場:茨城県つくば市・高エネルギー加速研究機構 小林ホール)
2025年3月19日
東日本大震災 原子力災害 第3回学術研究集会(会場:福島県福島市 コラッセ福島)
今後の予定
今後は、引き続きアンケートに協力いただける測定室を増やすこと、またインタビュー調査を深めること、そして実際に「ガイドブック」にまとめることを進めていきます。
*このプロジェクトは、高木仁三郎市民科学基金の助成をいただき実施しています。