土壌

 2014年10月〜2017年1月末まで一般の方にも協力を求め、下記のような方法で統一して採取を進めました。 当時の資料を掲載します。  

採取前日までに準備しておくこと

1. 採取に必要な道具を揃える。
2. 採取の道具及び採取方法マニュアルに目を通して、確認。(<採取の道具及び方法詳細マニュアルPDF>)
3. 野帳・伝票を必要な枚数印刷する。野帳の書き方に目を通す。▶ 野帳・伝票書き方ページへ
4. 位置情報(緯度経度)の取り方について確認。
5. 天気予報の確認。


採取当日のマニュアル

1)採取場所と条件の確認

○できるだけ晴れが続いた後に採取を行います。土が乾いていれば雨の後でも大丈夫です。 ○空間線量計を用いて、付近の大まかな線量を把握します。極端に線量が高いホットスポット(特異点)、たとえば雨樋の下や 側溝に溜まった土や苔などの特殊な地点ではないところを採取ポイントに定めます。



2)野帳(記録用紙)と伝票を準備

野帳(やちょう・フィールドノート)は、なるべく詳しく記入をお願いします。
野帳には、実際に公開をする項目と、記入はするが非公開の項目があります。公開・非公開の別は野帳の欄をご確認ください。
また、地形や地質、周囲の環境(木が多いか、水の近くか、傾斜地かなど)を詳しく記録していただくと、 測定した数値がなぜそうなのか、後から推察することもできます。
また現場の大まかな地図と写真(郵送またはメール添付)を添えてください。
その場にもう一度訪ねることが難しい測定室の人間や解析する人にとって、 また、のちのち他の周囲の数値と比較して大きな違いが出ていることが分かった時などに、 検証するための唯一の手がかりになるのが野帳の記録ですので、 丁寧に記録をお願いします。
伝票もプリントアウトし、採取日や地点名を書き込み、土壌検体を入れた二重のビニール袋の間に入れてください。

3)空間線量の測定(必須ではありません。可能な限りお願いします)

採取ポイントの空間線量を、地上5センチ、地上1メートルの2点で測定し、お使いの空間線量計の種類と共に、野帳に記録します。
地上5cm,1mの両方を3回ずつ測って、その平均値を記載していただくのがベストです。
地上5cm,1mの両方を1回ずつ測って、その値を記載していただいても構いません。
時間がない場合などは、地上5cmの値を一回だけ測って記載してください。
空間線量測定ができない場合は、空欄でも大丈夫です。

4)緯度・経度情報の確認と記載(GPS)

当プロジェクトでは、多くの地点の測定数値を地図化することを目標のひとつにしています。 そのため野帳に、緯度・経度情報の記載をお願いしています。 緯度・経度には、10進法と60進法(度数)の二種類の表記法がありますが、 当プロジェクトでは10進法を採用します(例N35.303485 E139.932404など)。

A)その場で緯度経度を記録したい場合 => スマートフォンで調べられます。
一般的には60進法表記のアプリが多数を占めているため、10進法の緯度経度と住所を取得できるwebページを開発いたしました。ぜひご活用ください。 https://kodomira.sakura.ne.jp/map/digital_yacho/ (野帳のQRコードから、緯度経度確認ページへ飛べますのでご活用ください。) 利用上のポイントは 1、最初に、「GPS情報を送出して良いか」といった許可を求められるので「許可(はい)」を選択してください。 2、建物の中やビルの近くでは、電波を拾えず、全然別の場所を示すことがあります。一度、純正のgoogle mapアプリを立ち上げてから、再度同じページをロードすると、うまく表示されることがあります。 また、ダウンロードして使える、10進法表記のiPhone・Androidアプリ例をご紹介します。 ・iPhoneの場合(アプリの一例:「MapMemo」) ・Androidの場合(アプリの一例:「GPS simple(GPS Status)」)

B)住所がわかる場合 => パソコンのグーグルマップで検索して、URLをチェック。
インターネットで、googleマップを開き、目的地(住所等)を検索します。 すると、URLのところに、図に示されたように、緯度と経度が表示されていますので、その数値を野帳にお書き込みください。 ちなみに30~40度代の数字が北緯(N)、130~140度代の数字が東経(E)です。 データサイト上で地図として公開する際には、小数点3位までしか公開しないため、小数点3位までの記載をお願いします。



5)掘り方を確認して採取

線量の高い場所では、ゴム手袋・マスク・ゴーグル等で作業中の吸引や付着を防ぎましょう
1. 表面に砂などがある場合(グラウンド等)は避けます。
2. 地表からきっちり深さ5センチメートルで、1リットル強の容量を採取します。 (例:縦10センチメートル、横20センチメートルの直方体で約1リットルになります)



3. 大きな枝、葉、石、根などは取り除きます。石の多い場所はフルイにかけます。
4. 二重にしたビニール袋に土を入れて、よく撹拌します(放射性物質の濃度を均一化するためにとても重要です)。
5. 空気を抜き、袋の口をしっかり止め、ファスナー付きビニール袋に入れ、間に記入済みの伝票を忘れずに見えるように入れて、厳重に口を閉じます。
6. 採取後の穴は、周辺の土で埋め戻し、平らにします。(採取土壌は、測定後、採取してくださった方に返却いたしますので、元あった場所にお戻しください。)
7. 使用した用具はその都度洗い(またはウェットタオル等で汚れを落とす)、次のポイントの土と混ざらないようにします。

6)採取土壌の送付

採取した土壌は、必ず記入済み伝票を同封していることを確認する。
段ボールなどに土壌と野帳を入れ、梱包し、指定された測定室宛に送る。

よくある質問

Q:雨の日や濡れた土はどうしたらいい?

A:もし、採取を予定していた日に雨が降ってしまったら、出来れば日を改めることをお勧めします。
どうしてもその日しか取れない場合は、採取した土を新聞紙に広げて水分を取り除いてから測定します。
乾燥中に舞い上がったり、一度乾いて固まってしまった土を再度砕いて袋に詰めるときに、土ぼこりが舞うなどして、吸い込んでしまう心配もありますので、難しそうな場合はお勧めしません。
水分量は、概ね10%未満が望ましいですが、ベタベタの土でなければほぼ大丈夫です。  

参考資料(プロジェクト実施当時の資料)

チラシデータ(2017年春版)
土壌採取「虎の巻」(コミック版採取マニュアル)について  
野帳・伝票について
土壌データの正確性の確保について  
空白域について(無料測定期間は終了しました)    
土壌プロジェクトのデータ公開について