環境濃縮ベクレル測定プロジェクト
「東日本土壌ベクレル測定プロジェクト」では、東日本全体の汚染濃度を相互に比較できるようにするため、周囲よりも放射性セシウムが濃縮した場所(マイクロホットスポット)はプロジェクトの測定対象からは除外するという方針で進めてきました。
ホットスポットが含まれてしまうと、その値を平米換算した時に、その場所一帯が高い汚染レベルではないのにも関わらず、「管理区域内並みの汚染だ」などという極端な誤解を生んでしまうからです。
しかし、マイクロホットスポットの問題も見過ごすことができず、重要です。
マイクロホットスポットは、限定的な範囲ですので、測定して高い数値とわかれば、除去して被曝や飛散の危険を減らすことができます。
そこで、みんなのデータサイトでは、土壌プロジェクトとは別に、「環境濃縮ベクレル測定プロジェクト」と題して、マイクロホットスポットの測定を行なうプロジェクトを準備して来ました。どのような場所で濃縮が起こりやすいのかを12種類に分類し、イラストと分類名で表示しました。分類名をクリックすると、詳しい解説があり、その分類地点に該当するホットスポットの測定結果を閲覧することができます。
これまでの採取・測定は、先行してホットスポットを重点的に測定している団体「Hotspot Investigators for Truth(略称HIT)」が中心となって行ってきました(HITで所有している測定器も「みんなのデータサイト」の精度検定をクリアしています)。HITでは主に都内近郊のマイクロホットスポットの測定や、行政と連絡を取り合い必要に応じて除染などのアクションにつなげ、人々を無用な被曝から守る活動をしています。
ホットスポットは、水が溜まりやすいなどの地形の要因で移動することも多く、一度除染しても再集積することがあります。継続的にチェックをしていければと考えていますので、是非応援をよろしくお願いします。
私がこのプロジェクトを始めたわけ 〜ホットスポットが見捨てられる!〜
きっかけは、2012年の初旬頃まで遡ります。 環境省が本格的な除染実地計画を策定し、除染ガイドラインや特措法を作ったのが2012年の1月でした。その後新聞で「0.23μSv/h」という言葉が突如として出てきました。その意味がよくわからなかったので調べてみました。