食品データの解析

2019年に実施した春の「全国たけのこ測定プロジェクト」に続けて行なわれた、2020年秋の「17都県キノコ測定プロジェクト」。
東日本17都県で販売(ネット通販、直売所など)されている野生キノコを購入測定し、福島第一原発事故から9年が経過した中、放射性セシウムによる野生キノコの汚染実態を広範囲に調査する目的で実施しました。
みんなのデータサイトに参加する測定室6団体が厚労省から検査要請が出ている東日本17都県が産地の野生キノコを購入、オークションサイトやフリマサイト等の個人売買通販サイト購入数134件、直売所等購入数37件の合計171件の内、解析は基準値超が多く広範な地域に及ぶネット通販に絞って行ないました(直売所等購入の37件では、基準値を超えるものはありませんでした)。
その内の一部を、マップ上に可視化しまとめたものが、以下です。



マップの見方


プロジェクトの調査結果を、下記JPGおよびPDFにまとめました。
※画像をクリックすると、画面が大きく表示されます。











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キノコプロジェクト測定結果解析PDF


『2021/2/27 緊急!食品の放射能基準値を変える動きについて考える』オンラインイベント



2月27日に、~100ベクレルをさらに超える食品も流通OK?~「緊急!食品の放射能基準値を変える動きについて考える」と題して、オンラインイベントを開催しました。
参加者は132人で、木村真三獨協医科大学准教授が基調講演を行い、野生キノコ調査の報告や食品の出荷制限の仕組み解説を行って頂きました。また、自民党東日本大震災復興加速化本部内に発足した、食品基準値緩和と出荷制限の在り方プロジェクトチームの動きについても報告をしました。
この食品基準値緩和については、オンラインイベントと連動する形で、同日からオンライン署名「食品基準値をゆるめないで」を開始しました。署名は2021年5月末日を第一次集約としています。

イベント中に使用した資料の内、公開可能な資料のPDFを添付します。


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国の測定体制と出荷制限(あがのラボ・村上)


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原発事故前の食品のセシウム値


2021.3.9記者会見 「食の安全を守れ!厚労省ちゃんと測ってよ、穴だらけじゃん」

自民党内の、山菜・キノコ・ジビエの食品の出荷規制基準値を上げようとする一連の動きに対抗するため、2021年3月9日参議院議員会館にて、「食の安全を守れ!厚労省ちゃんと測ってよ、穴だらけじゃん」~3.11から10年の今、個人売買サイトに出回る放射能汚染キノコ問題から見える、公的検査体制の現況~として、記者会見を行ないました。 
厚労大臣の告示によって1,000Bq/kgや10,000Bq/kgの高い新基準値の提言が通ってしまう可能性や、それにより高汚染食品が学校給食にも採用される恐れもあり、ことは急を要しました。
過去2012年2月には「しいたけ」と食材を限定して、積極的に給食に活用するよう、文科省から通達が出されたことがあったからです。
100ベクレル/Kgでさえ高い値でみんなのデータサイトはそれを容認する訳ではありませんが、10年目にして「出荷」しやすいように基準値を引き上げようという動きに、断固NOの意思表示が必要と考えた上での決断でした。

以下、当日使用した記者会見資料のPDFです。
24ページに渡り、みんなのデータサイトが現状をまとめた重要事項満載の資料です。ご活用ください。


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2021年3月9日・記者会見資料


日本農業新聞に掲載された基準緩和の検討内容(3/10)