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クラウドファンディング以外の書籍予約方法のご案内

9月28日まで、クラウドファンディングサイト「Motion Gallery」にて、『「図説」17都県放射能測定マップ+読み解き集』の応援・予約を承っております。

クラウドファンディング以外での書籍の予約については、添付のfaxによるお申し込み書をご利用ください。この場合は、クラウドファンディングの特典はつかず書籍のみのご予約となります。また送料をご負担いただく形になりますことをご了承くださいませ。





★資金面での応援を頂ける場合は、下記、みんなのデータサイトの口座へお振込いただけましたら幸いです。

皆様からのご寄付・カンパをいただくことで、当サイトの運営・活動が継続できます。
サーバー維持費、サイト開発費、活動費、印刷費、人件費など、活動を継続していくための費用に大切に充てさせていただきます。

下記の口座にお振り込みください。

ゆうちょからの場合

口座記号番号 00100-7-729477
口座名称(漢字)みんなのデータサイト運営委員会
口座名称(カナ)ミンナノデータサイトウンエイイインカイ

他行からの場合

店名(店番) 〇一九(ゼロイチキュウ)店(019)
預金種目 当座
口座番号 0729477
口座名称(漢字)みんなのデータサイト運営委員会
口座名称(カナ)ミンナノデータサイトウンエイイインカイ

【事前予約中】『「図説」17都県放射能測定マップ+読み解き集』 クラウドファンディング形式での事前予約のご案内

この度、みんなのデータサイトは『「図説」17都県放射能測定マップ+読み解き集』の書籍化に、クラウドファンディング「 motion-gallery」を通じてチャレンジします!




私たちは過去6年間の活動を通じて、1万点以上に及ぶ食品の放射能汚染のデータベース構築と、17都県の土壌の放射能測定地図を制作してまいりました。
しかし「地図を見るだけではよくわからない」という声をいただくこともありました。
また、Webを活用していない方も多く、そうした方々に放射能土壌汚染の実態について学んでもらうツールが必要でした。
その結果、分かりやすい解説を加え、書籍として出版することとし、企画・編集に取り組んできました。












今回、そのデザイン・印刷費用を捻出するため、クラウドファンディングにチャレンジします!

日本国内のみならず、世界中の核汚染を憂う人々からの心配や不安の声に応えられるのは、日本に住み測定活動をしている私たちしかいないと、このプロジェクトは立ち上がりました。


全国の市民測定室が協力し、のべ4,000人のボランティアと17都県、3,400ヶ所以上の土壌を採取、放射能の測定結果を地図化した歴史的な価値をもつプロジェクトです。
目標金額は2,500,000円(All in 方式)。
期間は8月3日(金)0:00から、9月28日(金)23:59まで。

現在鋭意、編集・デザイン中です。たとえばこのようなページもあります。
宮城県の土壌汚染の解説ページです
(製作中につき多少デザインなど変更する可能性があります)





書籍1,500部を製本し、「みんなのデータサイト」のグッズリターンや、避難者の方へ贈るためのひようにまわさせていただくことができるなどの特典を準備しました。
これから約2ヶ月のあいだ、いろいろな情報をお伝えさせていただきながら、目標達成を目指します。
みなさんのちからをぜひお貸しください。
応援、シェアなどご協力をよろしくお願いいたします!


【報告】カリフォルニアの中学の先生が調査のため来日しました

6月26日、高木基金様の紹介でみんなのデータサイトの活動に興味を持っていただき、カリフォルニア・オークランドの中学校の理科の先生Cassandra Chenさんと、歴史の先生Candice Fukumoto-Dunhamさんが、「アジアの市民科学について」研究する一環で、幹事団体の1つである「ふくしま30年プロジェクト」、そして「東京の実務チーム」に会いに来てくれました。

最初に、福島でふくしま30年プロジェクトのメンバーが出迎え、一緒に 同じく市民測定所でβ線ラボやクリニックを持つ「たらちね」さんを訪問したり、国道6号線も走ったそうです。



※左から、東京実務・中村、事務局長・小山、Cassandra Chen先生、Candice Fukumoto-Dunham先生


アメリカでは鉛などの重金属による飲料水の汚染の問題があり、水の汚染、重金属の汚染の測定調査を中学生たちがやっているとのこと。

これと比較して「日本では例えば事故後、校庭の汚染について、教師が授業としてそのクラスで子どもたちと測定するようなことはなかったのか?」という質問がありました。
そもそも日本では、空間線量の規定しかないのでベクレル測定自体を避ける傾向があること、学校でやろうとしても教育委員会も許可しないだろうというようなことを伝えると、ビックリしていました。
「自分たちの学校を自分たちで調べることが許されないってどういうこと?」と、世界からみると日本の事故後のあり方というのは、奇妙に映るのだと思いました。

一方、カリフォルニアの彼女たちの学校では、「市民科学」というものが学校教育に根付き、教師一人一人が市民科学者としての視点を持って授業や地域活動をしているように感じられました。具体的にお聞きした中では、周囲のコミュニティや大学と連携をして水や大気汚染の調査をしているという話を聞き、感銘を受けました。


今回の彼女たちの訪問は数日で駆け足でしたが、ふくしま30年、たらちね、国道6号線、そして東京と、放射能汚染の状況とそれに対する活動を濃密に紹介できたと思います。
「日本の状況、東北地方の人たちが何を思っているかなど、しっかりと子どもたちやコミュニティに持ち帰って伝えます!」と表明してくれました。

周到に調査し、準備された質問が多く、私たち自身が自分たちの活動やスタンスについて、外からどう見えているかを知り、改めて考えるよい機会にもなりました。なによりも、こうした若い先生が活躍していることでパワーをいただきました。

時間があれば、逆にこちらからももっともっとたくさんの質問をして互いの状況を交流したかったです。

このような交流をきっかけに、これからも海外との情報交換を深めていきたいと考えました。

2日間、福島や東京を車でアテンドし、的確な通訳でフォローをしてくれた、ふくしま30年プロジェクトの平井さん、どうもありがとうございました!


【報告】神奈川県・静岡県境 土壌採取キャラバン 結果報告


201865日、神奈川県と静岡県境付近の空白域の土壌採取キャラバンで、6か所の採取を行いました。事務局スタッフ2名と、ドライバーとして神奈川県在住のボランティアYさんがご協力くださいました。Yさん、ご協力いただきましてありがとうございました。

今回のエリアは、「早川マップ」でプルームが少し濃いめで通過し土壌沈着したことが推測されている区域でした。それを実際のベクレル測定で検証したいと思い実施しました。 

採取にあたっては土埃の吸引を防ぐため、マスクをしてしっかりと防護しました。当日の天候もよく、その前数日も晴れが続いていたので、しっかりと土が乾いており、順調に採取が進みました。その場で篩(ふるい)をかけてそのまま測定が可能な状態にして、神奈川県の「東林間測定室」へ持ち込み、測定を依頼しました。

測定の結果は以下の通りです。
真鶴や小田原で、測定した2018年現在で400Bq/kgを超える値を確認しました。

2018年現在の数値に補正したセシウム134+137合算マップ

2011年当時の数値に補正したセシウム134+137合算マップ





               

静岡県の測定結果表(測定日が新しい順) 



<考察>
この測定キャラバンでわかったことは、場所により、セシウム濃度の濃淡はありますが、事故から7年経った現在で400Bqを超えるセシウムを複数箇所で検出され、この地域でプルームの通過沈着の裏付けが取れる結果になったと見ることができます。
現在、みんなのデータサイトでは、この土壌プロジェクトの集大成となる「アトラス」(土壌汚染地図帳)の編纂に取り組んでいます。今回のキャラバンの結果も、事故当時のプルームの動きのシミュレーション結果を裏付けるものとして解析の一部に加えていきます。

もう1エリア、長野県の北部も、プルームの動きを確認するために追加で採取を計画しています。こちらも、梅雨の隙間を縫って採取、測定を高崎の測定室のスタッフがしてくれています。 こちらの結果も近日報告いたします。

これらのデータ補完の活動とともに、それぞれの測定室で17都県の解説や測定結果のまとめ、また食品汚染の状況など様々な角度から、皆様にわかりやすく伝えるべく、アトラスの原稿執筆を鋭意進めているところです。

引き続き、応援よろしくお願いいたします。


【参加報告】5月5日(土)〜10日(木) 「原発事故8年目 神奈川と福島のいま」展

5月5日(土)〜10日(木) 「原発事故8年目 神奈川と福島のいま」展 
という展示イベントに、みんなのデータサイトとして、他の神奈川県内で活動をされている10を超える団体とともに参加させていただきました。

その報告です。


「原発事故8年目 神奈川と福島のいま」展




開催日時:2018年5月5日(土)〜10日(木) 
場所: 神奈川県民サポートセンター1F(横浜駅近く)

内容(参加団体):
・豊田直巳写真展「叫びと囁き」ーフクシマ・避難民の7年間の記憶と記録ー
・城南信用金庫・吉原毅講演「原発ゼロで日本経済は再生するー3.11から未来を学ぶ」
土井敏邦監督「福島は語る」上映 原発事故被害者/避難者100人の肉声をインタビューした圧倒的証言ドキュメント・試写会
・福島原発かながわ訴訟、関係団体の展示&ミニトークなど。
・以下、参加団体
●生活協同組合パルシステム神奈川ゆめコープ
「子ども保養プロジェクト、甲状腺エコー検診、再生可能エネルギー」
●生活クラブ生活協同組合 神奈川
「リフレッシュツアー、甲状腺検査活動、再生可能エネルギー」
●福島の子どもたちとともに・西湘の会
「福島の子どもたちの元気を支える保養」
●福島の子どもたちとともに・川崎市民の会
「福島の子どもたちに思いっきり外遊びを!」
●福島子ども・こらっせ神奈川
「リフレッシュプログラムの現場から」
●甲状腺エコー検診神奈川の会
「神奈川の子供たちの甲状腺検査を実施しています」
●神奈川・子どもを守りたい
「横浜横須賀・学校保育園放射能問題」
●放射能から子どもたちと未来を守る会
「横須賀の核燃料工場」
●みんなのデータサイト
「どうなってるの?神奈川と福島の放射能汚染」
●原子力教育を考える会
「放射能ホントのこと」




神奈川県内でも、このように多くの団体が横につながって長期間一緒に屋内展示をする機会というのは初めての機会とのことでした。

もちろん、みんなのデータサイトとしても、長期間・大会場での展示の機会は初めてのことでした。



そのため、このイベントで何をお伝えしたいか、広い展示スペースに何をどのように展示するか、実際にそれらの展示物の企画・制作などの準備をかなりの時間をかけて行いました。

神奈川県内の方や神奈川に避難されている福島県出身の方が多く訪れるだろうこと、そしてイベントのテーマである「神奈川と福島のいま」を伝えるべく、A1の大きなサイズの神奈川土壌マップに解説を加えた展示物や、A1以上の大きさの100年マップの展示物(吊り下げ式)などをこのイベントのために制作しました。
また、食品の汚染の傾向やデータサイトの紹介、また 2月にロンドンのLUSHサミットで展示した写真パネルに新たな解説(日本語&英語)を付けて展示しました。


入り口の看板

食品測定の方法や、現在までに含まれる放射能の細かな年次推移などを
グラフにし発表しました。
(玄米・桃・きのこ類・山菜類)

土壌のセシウム汚染を伝える神奈川の大きなマップや
ベクレル数が示す意味、
大きな100年マップの展示などをしました

また、福島県の土壌マップ、100年マップのクリアファイルなどの新しいグッズも作り、来場された方に現状を伝え、またお持ち帰りいただけるよう販売する機会ともし、神奈川の皆さんに汚染の実態をお届けすることができたのではないかと感じています。

物販コーナーでは、各県の土壌マップその他グッズの販売を行いました


会期中は、パネルの解説に立ったり、ミニトークも5回ほど開催をして、来場された方々と交流しました。




会場では各団体によるミニトークが
行われました



・豊田直巳写真展「叫びと囁き」ーフクシマ・避難民の7年間の記憶と記録ー
・城南信用金庫・吉原毅講演「原発ゼロで日本経済は再生するー3.11から未来を学ぶ」
土井敏邦監督「福島は語る」上映 
など、大きなスペースを使っての展示や、別フロアの広い会場での講演会もたいへん好評で
たくさんの方にご来場いただけました。





急に外気温が下がり、冷たい雨にも見舞われた日もありましたが、期間中に1,500名に近い参加者にご来場いただけたとのことです。

東京などからも足を運んでくださった方も多くいらっしゃいました。
ご来場くださった皆様、応援くださった皆様、本当にありがとうございました。 規模は小さくなるかと思いますが、神奈川県内の各地域で同じ形式の展示会を開催したいとの要望もあがっているようです。神奈川県内の皆様、ご要望がありましたら、データサイト事務局までご連絡ください。データサイト単独の展示会&講演会の開催についても、検討してまいります。 また、他の地域でも、その地域向けの展示を実施する事が可能です。 ご相談の上、取り組みたいと思っていますので、ご要望お寄せくださいませ。

最後に、新聞で紹介されたこのイベントの記事を掲載しておきます。

東京新聞 2018.5.5
写真は避難者の村田夫妻と山田さん(右))

神奈川新聞 2018.5.6