【 緊急始動!「野生キノコ測定プロジェクト2020」目標数は100検体・50万円分】

最近テレビや新聞で「1キロ当たり100ベクレル」の放射性セシウムの基準値を超える野生キノコが多数流通していることが話題になっています。これは、市民測定所など、行政に頼らず独自に調査する市民の測定による成果も大きいものです。

この成果の1つとして、2020年10月20日付朝日新聞に、ふくしま30年プロジェクトが取り組み発見した、キノコの基準値超えのことが記事になりました。

「放射性物質、野生キノコも基準超 ネット個人取引制限へ」(2020年10月20日・朝日新聞)

しかし、個々の測定室は 希少な野生キノコをふんだんに購入する資金を持ちません。キノコのシーズンは短く、十分に測定ができないままになっていました。そこで、みんなのデータサイトは、緊急で購入資金をデータサイトの参加測定室に支援する形で「野生(天然)キノコ測定プロジェクト」を実施することにしました。



●プロジェクト概要

「ふくしま30年プロジェクト」の独自の先行調査から、基準値超えが数多く発生していることが発覚。

メルカリやヤフオクなどの通販サイトや直売所などで簡単に入手できる「天然キノコ」について、厚生労働省が定める放射性セシウムの基準値を超えるものが数多く流通していたのです。

そこで当プロジェクトでは、天然のキノコが採取・購入可能な概ね11月いっぱいまでの時期に、なるべく放射性物質の検出が見込まれる地域・品種を見定めつつ、多くの検体を購入・測定、速やかに公表することを目指し、スタートしました。

天然キノコは、1回の測定の必要量で数千円〜1万円近くする品種もあり高価なため、測定室独自ではなかなか購入・測定が難しいため、なかなか測定件数が増えません。
そのため、キノコの購入費用をデータサイトが補助することで、測定室がより数多くの検体の測定数を確保できるようにしたのです。



●プロジェクトの目的

除染することができない森林などで採取されるうえ、もともと放射性物質を取り込みやすい野生の山菜やキノコは、今後数十年、数百年単位で、基準値を超えるものが採取される可能性があります。
このプロジェクトは、基準値超え(食品衛生法違反)の実態を確認し、行政へより市民が安心して食べられるものが流通するよう監視の仕組みを整えることを訴えること、また市民の皆様に実情を知っていただくことを目指すものです。



●なぜ緊急実施なのか?

山菜やキノコなどは、採取できる期間が短いため、1つの検体で基準値超えが発生したとしても、出荷制限まで進みにくいという事情もあります。
また「天然キノコが放射性物質を含みやすい」という情報が周知されていないために、出荷制限地域のすぐ近くで採取者・出品者が汚染キノコを出品してしまったり、出荷制限がかかっていると知らずに採取しているケースも見受けられます。
さらに、自治体によっては天然キノコなどの放射性物質を含みやすい食品の測定に消極的なため、基準値超えが発生せず、出荷規制が設定されていない可能性もあります。
行政が積極的な注意喚起をしないことで、このような状況が生まれているならば、生産者や出品者もまた、被害者といえるのではないでしょうか。
人々が、知らずに法律違反のものを出品してしまったり、購入して無用な被ばくをしたりすることを避けるため、緊急での実施を決定したのです。



●予算逼迫!応援してください!

今回、緊急で予算組みしたために、データサイト本体の今後の運営が大変逼迫しております。
皆様からのご支援をどうぞよろしくお願い申し上げます。

■カンパのお願い■

ゆうちょ口座へのお振込

●ゆうちょ同士の場合
口座記号番号 00100-7-729477
口座名称(漢字)みんなのデータサイト運営委員会
口座名称(カナ)ミンナノデータサイトウンエイイインカイ

●他行からの場合
店名(店番) 〇一九(ゼロイチキュウ)店(019)
預金種目 当座 口座番号 0729477
口座名称(漢字)みんなのデータサイト運営委員会
口座名称(カナ)ミンナノデータサイトウンエイイインカイ

●通販ショップBASEの「投げ銭」による寄付
マップ集などの書籍や、オリジナルグッズを販売している みんなのデータサイト通販ショップBASEに「投げ銭」でのご支援も可能です。
「投げ銭」を選び、口数をお選びください。
通販サイトを使用しているため、他にお届けする商品の購入がなくてもご住所の入力が必要となっております。ご了承ください。

投げ銭はこちら→ https://minnanods.thebase.in/

皆様からの応援をどうぞよろしくお願い申し上げます。




全国の図書館に約1,000冊のマップ集を寄贈!! 図書館プロジェクトの進捗ご報告

寄贈プロジェクトの経緯

全国のべ4,000人の方々にご協力いただき推進し、クラウドファンディング でも1,700人近い方々にご支援をいただき2018年11月に発行した、市民による市民のための放射能本「図説・17都県放射能測定マップ+読み解き集」。
昨年は、この書籍が日本ジャーナリスト会議JCJ賞も受賞させていただきました。
発行以来、各地でこの書籍を用いた「読み解き講座」や「講演会」を開催しながら、みなさまに放射能の実情や知識をお伝えしてまいりました。

しかし、今年に入り、新型コロナウィルスの影響は避けられず、そうした勉強の場は軒並み中止や延期を余儀なくされてしまいました。

対面でお会いしたり、お話しして伝えていく活動が極端に難しくなってしまい、これからどのように活動ができるだろうか、広く、福島原発事故の実情を伝えていくことができるだろうか?と話し合いを重ねてきました。

折りしも、4月に増補版を出版した時に、既存版(旧版)の残部がまだありました。
そこで、お金はかかるけれど、思いきって全国の図書館へこの書籍を寄贈することで、多くの方の手に取ってもらいやすいようにしてはどうか?というアイデアが持ち上がりました。

つまり・・・人間が出向けないのであれば、本に出かけてもらおう!!ということで、5月頃から『全国図書館寄贈プロジェクト』を実施することにしたのです。



寄贈をする図書館の決め方

既に全国各地の図書館で蔵書されているところを除外して、原発立地県や、原爆の放射能の被害のあったところ、また測定室から直接届けられる地域、福島原発事故の汚染が比較的濃い汚染重点調査地域などからリストアップをし、連絡を取り贈呈の許可をいただいた地域もありました。

そして、約5ヶ月をかけ、総計約1,000冊の「図説・17都県放射能測定マップ+読み解き集」をお送りすることができました。

リストアップにご協力いただいた方、また地元の図書館に直接届けてくださった方など、全国の関係者の皆様にサポートしていただきました。本当にありがとうございました。この場を借りて深くお礼申し上げます。

また、御受け取りいただいた全国の図書館・自治体関係者の皆様にも深くお礼申し上げます。

贈呈先の一覧表は、このページの下の方にあります。 ご確認をお願いします。



あと200冊分の送り先を募集しています

なお、あと200冊ほどの送付が可能です。

もしも「我が街の図書館にもぜひマップ集を!」というリクエストがあれば、こちらのフォームからお知らせください。
多くの方々からのお申し込みをお待ちしております!

(予定数に達し次第、終了となります)

お知らせ頂く前に、図書館に既に蔵書があるかどうか、寄贈受け取りが可能かどうかをご確認の上お知らせいただけますと幸いです。蔵書の有無はこちらのデータベースで確認できます。

カーリル・ローカル (都道府県を選んで、「図説・17都県放射能測定マップ+読み解き集」と書名を入れて検索してください。

寄贈リストに名前があっても、蔵書されてから書籍名が載るまで1ヶ月前後のタイムラグがあるようですので、検索の際はこの点にご留意ください。。
もう地元の図書館にマップ集が蔵書されていたら、周りの方にお伝えいただき、多くの方に読んでいただければ嬉しいです。



寄付で活動を支えてください!

このプロジェクトを実行するために、送料や梱包材・発送手数料などとして、1冊500円ほど、合計50万円以上の経費(書籍代金は除く)がかかっています。

また、書籍の売り上げ自体が新型コロナウィルスの影響で停滞している中、データサイトそのものの存続が危ぶまれております。

今後も「みんなのデータサイト」が活動を継続するため、「寄付」「カンパ」という形で、支えていただければ大変有り難いです。
ご協力の程どうぞよろしくお願い致します。

寄付はこちら



寄贈先一覧表(15枚)

1〜14ブルーの表は図書館のリスト(都道府県別)、15は図書館以外の施設・団体のリストです。


1枚目


2枚目


3枚目


4枚目


5枚目


6枚目


7枚目


8枚目


9枚目


10枚目


11枚目


12枚目


13枚目


14枚目


15枚目(最後)




【イベント報告】高知『ちっちゃいこえをきく いのちつなぐお話講座』

日時:2020年8月16日(日) 13時〜17時 
場所:高知県高知市文化プラザかるぽーと
主催:いのちつなぐ

*この催しは、もともと3月に予定されていたものですが、新型コロナウィルス対応のため、8月に延期になったものです。県のガイドラインに沿って開催しました。



主催の「いのちつなぐ」さんから、登壇の打診をいただいたのは昨年6月でした。

「普通の市民でも、こうして調査し、書籍を発行できるのだ!という具体的な事例を高知の人たちに伝えたい。」ということでした。

それから1年・・・。詩人のアーサー・ビナードさんが7年間かけて完成させた、紙芝居「ちっちゃい こえ」と、みんなのデータサイトの「図説・17都県放射能測定マップ+読み解き集」そして、高知県のニラ農家で、『日本国憲法前文お国ことば訳わいわいニャンニャン版』発起人である山本明紀さん、そして、『ビキニ核被災ノート』や『ビキニの海』の紙芝居をご紹介くださる、ビキニ労災訴訟原告団長の下本節子さんが登壇される大変豪華で濃密なイベントとなりました。

このメンバーに共通しているのは、それぞれが、自分が信じたちっちゃいこえに耳を傾け続け、情報を集め続け、長い年数をかけながらそれを集大成として1つの本や作品にまとめることができた、ということでした。

以下、イベントの模様と感想です。




アーサー・ビナードさんからは、広島の原爆のお話で、「ピカ」と「ピカドン」2通りの呼び名がある。

それは原爆が落ちた時点でその人がいた場所による、といったお話。

原爆が落ちたあと、入市した人らのあいだで「赤痢」が流行った。医師らが下痢などの症状のある人たちを、病院が吹き飛ばされたりして足りないので、かろうじて残った建物、例えば福屋デパートなどに「隔離」した。

しかし・・・実はそれは赤痢ではなく、内部被ばくによるものであった、というお話。
新型コロナという「感染症」がある今、原爆が落ちた75年前にも感染症と呼ばれるものがあったのかと、重なるお話でした。

それから原爆で亡くなった子どもたちの遺品が「8月6日のあの日」を語る写真絵本『さがしています』や、丸木位里・俊さん作の壮大な「原爆の図」をもとにした紙芝居『ちっちゃい こえ』の実演がありました。




そのあと、アーサーさんとデータサイトの中村によるトークで、みんなのデータサイトについてと、マップ集ができた経緯など紹介をさせていただきながらアーサーさんとトークをしました。

2011年の原発事故後、全国で「食べ物や水、土など 自分たちの身近なところに放射能がどれくらいあるのか知りたい!」という、市民の切実な思いから、全国に市民による、放射能の測定が広がったこと。それは全国で100以上もあったこと。

その中で、それぞれが測定しているデータを集約して、全部一度に結果を見ることができたら便利なのでは?という思いと、そのデータを記録として未来にきちんと残すことが、大切なのでは?という思いから、測定室同士が横の手を繋いで、データを共有化する仕組みを考えた。それがみんなのデータサイトであること。

食べ物のデータベースができ、その次に、土のデータベースを作り、汚染を地図化するプロジェクト「東日本土壌ベクレル測定プロジェクト」を立ち上げ、市民の皆さんに呼びかけて、3年半かけて、コツコツと、同じやり方で土を集めてもらい測定を続けて地図化。


これを書籍にしたのが『図説17都県・放射能測定マップ+読み解き集』

売れるとは思ってなかったが、とにかく書籍として記録に残したいという思いで、クラウドファンディング で資金調達したところ大反響だった。
放射能の本としては異例で、この1年半で、シリーズで累計2万部以上を発行している。


●『図説・17都県 放射能測定マップ+読み解き集 増補版』
土・食べもの・放射能の基礎知識、までを イラストやグラフを豊富に、オールカラーで紹介。
詳しくはこちら→ https://minnanods.net/map-book/

高知の方にとっては、データサイトはほとんど知られていないし、マップ集には「高知県」の地図はありません。
しかし、みなさまには大変熱心に耳を傾けていただけたと感じています。

それはなぜか。

それは、このイベントのもう1つの柱である「核」において、共通項が大いにあったからです。




950年代にアメリカによって、幾多の核実験が太平洋上で繰り広げられました。
いわゆるビキニ核実験です。

関東に住む者にとっては、ビキニといえば「焼津」というイメージでした。

しかし、実は、その当時、高知県からも、たくさんのマグロ漁船がマーシャル諸島へマグロ漁へと出ていたのだそうです。
そして、多くの漁師さんや船がひどい被ばくをすることとなったのです。
その数、のべ1,000隻を超えるものだそうです。

そのことを、60年の時を経て伝えてくれるのが、この日特別に上演していただいた紙芝居『ビキニの海の願い』であり、『ビキニ核被災ノート』という書籍です。

この日登壇された下本節子さんは、お父さんがマグロ漁船で被ばくさせられました。
アメリカと日本政府は、ビキニ被ばく事故についてわずか9ヶ月で政治決着を図りました。
ほとんど「第五福竜丸」以外の船の被ばくについては、隠蔽するような状態でした。

このことを、2011年の福島原発事故をきっかけに、やはり原子力の平和利用など無理なのだ、安全神話などないのだ、二度と被ばくが隠蔽されないよう、世に問いたい、と『ビキニ核被災ノート』の出版にいたります。

また、もと乗組員たちへ一刻も早い救済措置をもとめ、労災訴訟を起こされたとのことでした。

現在まだ裁判は継続しています。下本さんは原告団長を引き受けられました。

下本さんによるスピーチは胸に迫るものがありました。
以下、ご本人に了承をいただきましたので 皆様にも聞いて(読んで)いただきたいと思います。


高知市の下本節子です。
父親が室戸のマグロ漁船で働いていた1954年ビキニの水爆実験で被災しました。
ビキニの核被災は長年「第五福竜丸」以外無かったことにされてきました。

では何故60年以上隠されていた核の被害が今あきらかになったのかというと
まさに「ちっちゃいこえ」を聞いたのが始まりです。

ビキニ核実験から30年後、「幡多高校生ゼミナール」の生徒と先生たちが
「足元から平和と青春を考えよう」と地域の現代史の発掘をしている時に、
藤井節弥さんのお母さんに出会いました。

節弥さんは小学生の時、長崎の原爆で被ばく。
その後大変な苦労をしながらお母さんの故郷宿毛に移り住みます。
そして室戸のマグロ漁船で働いている時に太平洋の水爆実験でも被ばくしました。

当時 アメリカは太平洋で30回以上核実験を行っています。
節弥さんはもしかしたら、核の海で何度も被災していたかもしれないのです。
精神的にも追い詰められていったと思います。船で働けなくなり入院。
その後、入院していた久里浜病院を抜け出し、海で入水自殺しました。
27歳でした。

幡多ゼミの高校生たちは、節弥さんのお母さんと出会ったのがきっかけで
たくさんの被災者が高知にいることを知り、高知県全域の聞き取り調査を始めました。

最初はなかなか話してくれなかった船員たちも、熱心な高校生たちに、自分の事や 病気で亡くなった仲間の事を話してくれるようになりました。
この時の聞き取りメモの中に、私の父親が話した記録もありました。

被害者が、自分の被害を話すのは勇気がいります。
「被害を話すことで、差別される」「言っても分かってもらえない」という感情があります。
特に放射能による被害は「子供や孫に影響するかもしれない」という心配も付きまといます。

父と同じ船で働いていた船員は、「被ばくしたことを話したら将来こどもが結婚できなくなるかもしれん!」と船長に口止めされたそうです。
私も子供の頃、何かにつけて「家で聞いたことを人に言われん」と口止めされました。
子どもは言っていいことと、悪いことの区別がつきません。だんだん無口になっていきました。

私より少し年上の女性は、室戸の港に並べられた冷気のたつマグロを、白衣を着た男性がガイガーカウンターで調べているのを見ていたら、 お母さんに「見たことを言われん。ゆうたらアカって言われる!」と言われたそうです。

社会科の教師だった山下正寿さんと仲間の先生たちが30年以上も地道な調査を続けてくれたおかげで延べ1,000隻の被害の実態があきらかになりました。

「放射線を浴びたX年後」の映画の中で、山下正寿さんが、「何度も諦めようと思った。 小さい蟹がトンネルを掘っているような気持ちだった。」と話しています。

私は、父が亡くなったあと、「もう一つのビキニ事件」という本や 、 幡多ゼミの生徒たちを撮影したDVD「ビキニの海は忘れない」を観て初めて事実を知りました。

日本政府は、被災したマグロ漁船の調査資料を隠してきましたが、2014年にアメリカの外務省でビキニ関連の資料が開示されたことで、私たちは船員の「労災申請」と、国の責任を問う「国賠訴訟」へと足を踏み出しました。

船員や遺族が当事者として初めて名乗りをあげたのです。

国賠訴訟は高松高裁までいきましたが、棄却されました。

今年始まった裁判は、労災を認めない「健康保険協会」と、船員への「損害補償」を国に求める、二つの内容を持つ裁判です。
裁判の原告とか労災の申請は船員や遺族でないとなれないので、私は原告になることで、長年調査を続けてくれた山下さん達に協力していきたいと考えています。

科学的な裏付け資料もあります。
広島大の科学者のグループが、2013年から船員の歯や血液を調べて、当時の被ばく線量を推定しました。
結果は広島の爆心地から1.6kmの被ばく線量に値するという報告が出ました。

ところが、厚労省研究班は、加害者であるアメリカの65年前のデータを基にして、
「健康影響がでる被ばく量は示せなかった」として私たちの訴えを認めません。
御用学者って本当にいるんです。

私が船員の労災申請や国賠訴訟に加わった一番の動機は、2011年にフクシマ原発事故がおきたからです。
放射能の被害を小さく見せようとする政府の姿勢にビキニの時と同じだと怒りを覚えました。

たくさんの船員たちを何の救済もせずに放置してきた。
翌年にはアメリカと政治決着して、被ばくの事実を無かったことにした。
そして「原子力平和利用博覧会」を主要都市で開催して、原発を導入した。
それが、フクシマの原発事故につながっている。
しかも、またしても「オリンピック開催」で国民の目を誤魔化そうとしている。
許せんと思ったからです。

今回のビキニ労災訴訟は、若い弁護士さんたちが8人の弁護団で応援してくれています。
そして、7月には日弁連が 「太平洋・ビキニ環礁における水爆実験で被ばくした元漁船員らの健康被害に対する 救済措置を求める意見書」を出してくれました。
日弁連は42,000人の会員がいるそうです。とても励まされました。
山下さんの言う「カニのハサミ」がトンネルを貫通したのかナと思いました。

日本という国は、なぜ放射能被害を認めないのでしょうか?
広島の「黒い雨訴訟」も、国が控訴すると聞いてあきれました。
黒い雨もビキニの水爆実験被害も「内部被ばく」です。
汚染された海水や雨、魚の内臓等・・船員の体に入った放射性物質が体の中から放射線を出し続けるのです。

広島に落とされた原爆はウラン型、長崎はプルトニウム型。
アメリカがビキニ環礁で行った水素爆弾の総威力は広島型の3,000倍だそうです。
これは広島型の原爆を毎日1個ずつ落として、8年以上続けたことになります。

国賠の裁判の中で、船員の谷脇さんは「核兵器を無くして欲しい」と裁判長の前で言いました。
2017年に国連で採択された「核兵器禁止条約」が発効されるのは、批准国が50カ国に達した時です。あと6カ国です。
被爆国の日本が批准しないのは、本当に恥ずかしいです。
私はこの間、日本政府の被害者を無視した誠意のないやり方に腹を立ててきました。
でも今は、日本人がなぜ何回も同じことに騙されるのか、疑問を感じています。

是非、皆さんの意見を聞かせて下さい。

(ここまで、当日のスピーチのまま。下本さんに了解をいただき掲載しました)

『ビキニ核被災ノート』は、日本国政府が60年以上故意に隠してきたビキニ核被災事件の体験を32人の当事者(マグロ漁船員・その遺族)が語る真実の証言集です。
「キノコ雲を見た。こんなに大きかった」「雪と思うて集めて食べた」驚くべき生の証言や写真が並びます。この証言は「幡多(はただ)高校生ゼミナール」という高校生らによる聞き取り調査に端を発しています。下本さんのお父さんも載っています。


つづいて、「ビキニの海のねがい」という紙芝居の実演がありました。高知の漁師さんたちがどのようにビキニ沖で水爆実験を目撃し、また被ばくしたのか、その後どうなったのか・・・核のない世界への願いが力強い絵とともに描かれており、お子さんにもわかりやすい作品となっています。 
こちらも多くの方に届けばと願います。

●「ビキニ核被災ノート 〜隠された60年の真実を追う」
ビキニ核被災ノート編集委員会(編)
2017年3月1日発行 238ページ
価格:1,000円(+送料)(ボリュームディスカウントあり)
●紙芝居「ビキニの海のねがい」は26枚組で2,000円。送料着払いで郵送します。
●紙芝居のDVD版は送料込みの1,500円です。
いずれも、太平洋核支援センターの ホームページ(http://bikini-kakuhisai.jet55.com/)から注文出来ます。




『日本国憲法前文お国ことば訳わいわいニャンニャン版』発起人である山本明紀さんからはこのようなお話が。


憲法改正という話が出た時に、憲法を知らん、周りに聞いても誰も知らん、これでは賛成も反対も議論もできない。まずはみんなが憲法を知るには? 身近な問題として捉えるにはどうしたらいいか? ニラ畑の真ん中でポーンと考えが浮かんだ! そうだ、それぞれのお国言葉に訳してみたらどうだろう! 身近に感じられるのではないか? 
こんな思いつきから、ブログやフリーペーパーでの呼びかけ、人づて、人の紹介の紹介の紹介・・・と、地道にコツコツと各都道府県のお国ことば「訳」を収集し続けては、ウェブサイトで公開してきたというお話でした。

徐々に話題となっては広がり、全部集まったのはなんと5年後のこと! そこで出版社の目に留まり、書籍化が決定! なんと猫写真で有名な岩合光昭さんとのコラボという素晴らしい本になりました。
『日本国憲法お国ことば訳 わいわいニャンニャン版』は、各県のお国ことば訳に加えて、岩合さんによる各県の猫の写真が入っており、そして出来上がるまでの過程や各地域の方々とのやりとりの裏話などエピソードも満載です。

その後、会場からの質問など交流コーナーで時間いっぱいとなり、たいへん濃いイベントでした。

自前で出版したか、大手出版社の目に止まったか?という点はちがうのですが、データ(情報)あつめや本づくりの苦労は同様ですし、コツコツと集まったものをウェブサイトで公開しながらよりたくさんの情報を集める手法はまったくデータサイトの土壌プロジェクトと同じでした。こんな先輩がいたんだ!!とびっくり。
またいつか 山本さんと一緒に本づくりについて語り合いたいと願っています。


●日本国憲法お国ことば訳 わいわいニャンニャン版
勝手に憲法前文をうたう会・編 写真:岩合光昭
小学館発行 2010年6月20日初版発行 140ページ 1,800円+税
購入はAmazonや書店からお願いします。




最後に・・・
東日本から離れている高知県で原発事故がどのように捉えられているか、放射能問題についてどのように感じられるか?と思っていましたが、高知は今でもビキニ被ばく以来の「当事者」がたくさんいて裁判も現在進行中であること、黒潮町は原発誘致の話がのぼった際、「きれいな海」を産業にするために塩を特産品とすることで誘致を阻止したというお話も伺い、決して他人事ではないのだと知りました。
黒潮町の塩・・・「土佐の海の天日塩 あまみ」など。

県内でさまざまに活動されている方々との繋がりができたことに感謝し、これからも交流したり情報交換していければ、と感じています。一人一人の力は小さくても、繋がり、伝えあってお互いを応援しあっていけたらと思います。

ご参加くださった皆様、ありがとうございました。
司会進行の元子ども図書館の館長、古川佳代子さんにもお世話になりました。
そしてこの企画をしてくださった「いのちつなぐ」のタナベヨシカさん、本当にありがとうございました。


【6/29・東京新聞】 山菜の基準値超えの続報! 「身近なところで検査機会を」「地元住民まさか・・・」

【6/29東京新聞による、山菜の基準値超えの続報! そこから見える出荷制限システムの穴⁉】



※写真は、実際に370ベクレル/kgを検出した「コシアブラ」。

■ネットで入手した山菜から基準値超えが次々と発見される

今季、ふくしま30年プロジェクトでは「メルカリ」や「ヤフオク!」「楽天市場」といったネットでの売買を通じて手に入れた22件のコシアブラの測定を行いました。測定したコシアブラのうち、基準値100 Bq/kgを超えたものは6件あり、山形県産4件、群馬県産1件、長野県産1件という内訳でした。
 
その途中経過を東京新聞が取材し、まず6月1日に、『ヤフオク、メルカリなどで放射性セシウム基準値超えの山菜出回る』『まだ警戒必要なのに…国会ではセシウム基準値緩和の議論』として報じました。これは、ふくしま30年プロジェクトの測定結果だけではなく、木村真三准教授(獨協医科大学)が直売所などの店頭で売られている山菜を購入し、それに含まれている放射能を測るマーケットバスケット方式で実施した調査も含まれています。

■続報の「こちら特捜部」で明らかになった、その後の行政の対応

その後の両者の測定結果を取材した続編とも言える記事が、6月29日の「こちら特報部」で報じられました。記事は見開きで、『群馬産の山菜 セシウム基準値超え 原発事故9年、現場から230 km超 地元住民まさか…』『「山形産」「長野産」ネット販売からも検出 「基準緩和でなく」 身近な所で検査機会を』という見出しです。
 
「こちら特報部」の前半の記事では、木村准教授が群馬県の直売所で購入したコシアブラとワラビから基準値超の放射性セシウムが検出され、それを販売した道の駅と出荷者に取材をしています。群馬県内ではコシアブラには出荷制限がありますが、ワラビには出荷制限がかかっていません。
 
群馬県の対応としては、今回のワラビの採取地近くで独自に採取、それを測定をした結果、基準値を越えなかったので規制をかけるには至らなかったとあります。そのかわり、道の駅と採取者に販売前の測定を要請したそうです。
 

■新型コロナ対応と放射能対策の相似点=国はガイドラインは示すのみで、具体的な対応は自治体まかせ

この行政が出す出荷前の測定要請は、行政側の責任でコントロールするのではなく、新型コロナウイルス感染症でも見られた、それぞれが「自衛」せよというものと変わらないと感じます。日本は、PCR検査を絞り込むという独自路線を突き進んでいますが、新型コロナウイルス感染症について、海外のスタンダードはPCR検査によって国内全体の感染率を把握して対応していくものです。これと同じように、長期に放射性セシウムの影響を受ける山菜も、網羅的にきめ細かく調査を行うのが妥当ではないかと感じます。
 
実際、出荷制限についての食品検査は、PCR検査と同じようなシステムになっています。国は検査のガイドラインは示しますが、実際の検査計画については地方自治体が作成するのです。これでは、その自治体のやる気次第で、検査品目や検査地域が決まると言っても過言ではありません。

 ■改めてあぶり出された、行政の「ルーティンワーク」。問題点を知った私たち市民が働きかけていくしかない

『図説・17都県放射能測定マップ集+読み解き集』及び『同 増補版』では、ここで述べてきた山菜や野生きのこの出荷制限の問題を指摘しています。
今回の木村准教授やふくしま30年プロジェクトが行った、山菜を購入しての測定、そして基準値超があった場合、行政対応を求めて通報するという行動により、その問題点が改めて裏付けられたと思います。
 
行政は要望や問い合わせがないと、問題が無いとしてルーティンワークを繰り返します。しかし、今回の山菜の放射能のような問題点が可視化されたことをきっかけに、それを改善するよう要望を出していくことで、システムがブラッシュアップされる可能性が高まります。前例踏襲を良しとする行政のシステムについて、問題点を知った大勢の市民が働きかけを行い、改善を促していけたらと思います。



 ◎「図説・17都県放射能測定マップ+読み解き集 増補版」好評発売中!!
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【7/6・朝日新聞】ふくしま30年の測定で、ついに厚労省が動きました!

【「ふくしま30年」の測定でついに厚労省が動きました!!】
 
ネットで個人売買したコシアブラから、基準値超のものが見つかり複数の報道がされたことで、現在の検査体制に不備があることが周知されました。
 
そして、7/6の朝日新聞の記事では厚労省に取材し、ネットの販売においても抜き打ち検査を検討していることがわかりました。
 
◆山菜コシアブラ、基準値超える放射性物質 ネットで取引:
朝日新聞デジタル https://www.asahi.com/articles/ASN763DKQN6RUGTB011.html
 
行政の測定体制の取りこぼしについて、市民の視点で放射能測定をし、それをメディアが伝えたことで、これまで見過ごされてきた問題が表出し、改善されるきっかけができました。最初に東京新聞がコシアブラについて報道したことから、ここまでの流れができたのではないかと思います。

この抜き打ち検査がきちんと実現するかどうか、引き続き注視していきましょう。

図説・17都県放射能測定マップ集+読み解き集』及び『同 増補版』では、ここで述べてきた山菜や野生きのこの出荷制限の問題を指摘しています。

◎「図説・17都県放射能測定マップ+読み解き集 増補版」好評発売中!!
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実際にフリマアプリを通じて、ふくしま30年プロジェクトが購入した、山菜「コシアブラ」