2022年タケノコ・山菜測定プロジェクト速報  山形県産コシアブラから 349ベクレル


山形県産コシアブラから 349ベクレル

 2022年4月23日(土)に測定した山形県山形市産コシアブラ(ラクマサイトでネット購入)から、国の出荷基準1キログラムあたり100ベクレルを超える、1キログラムあたり 349(±4.6)ベクレルの放射性セシウム137が検出されました。このため、測定をした新潟県あがのラボは本日4月25日(月)、新発田保健所に情報提供を行ないました。

 多くの方々は「出回っているものはちゃんと検査されているのだろう」と考えていますが、そうとは限りません。特に山菜類やジビエなど自然の中で採取され、道の駅や無人販売、フリマサイト等で直接販売されるようなものは、事前の検査がされていないケースも多いです。

 過去には出品者が出荷規制が出ている地域だと知らずにそこから食品を採取し販売していた例や、気づかないうちに出荷規制地域に入り込んで採取していた事例もあります。

 気軽に直接生産者・採取者から購入ができるフリマサイトで販売されているものは出荷前に測定がされていないものが多いので、購入の際には十分産地等にお気をつけください。

 みんなのデータサイトでは、例年この測定プロジェクトで発見した基準値超えの食品について、都度、保健所への通報、フリマサイト主催企業を通じて出品者への注意喚起をおこなったり、主催企業へ出品者に向けた注意喚起をしてもらうよう厚生労働省を通じて要望を出しています。

 しかし出荷規制の仕組みは、基準値超えが発生して、現地の保健所が再度同様の検体を採取・測定し再現性を確認して初めて発効します。ですから、そもそも測定がされていない場合、出荷規制はかかっていません。

 また、山菜やキノコなど採取できる時期が非常に短いものについては、再現性が確認される前にシーズンが終わってしまい、規制されぬまままた次のシーズンを迎える、という残念なことになっています。

 放射性物質を取り込みやすい食品、例えば山菜(特にコシアブラ)や野生のキノコなどについては、引き続き国の基準値を超えるケースがありますので、十分にご注意ください。

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4月25日正午現在、山菜20検体の測定結果が「みんなのデータサイト」上で公開されています。
「旬のもの検索」画面より「タケノコ」「山菜」のアイコンをクリックしてそれぞれの測定結果をご覧ください。
➡️ https://data.minnanods.net/seasonal/
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*2022年タケノコ・山菜測定プロジェクトは、「おうえんカレンダープロジェクト」様からの支援をいただき実施しています。


山菜の測定結果は、こちらからご覧いただけます


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