市民測定室のつくりかた|現場ノート Vol.3 マイクロシーベルトとは?
空間線量の単位マイクロシーベルト毎時(μSv/h)とは、1時間当たりの放射線が人体に与える影響の大きさを表す単位です。
分解して説明すると、
マイクロ(μ)は10-6乗(10のマイナス6乗)すなわち、1/1,000,000を表します。ミリ(m)の場合は10-3乗(10のマイナス3乗)すなわち、1/1,000を表します。
シーベルト(Sv)は放射線が人体に与える影響の大きさの単位です。日本語だと被ばく量といいます。
毎時(/h)は1時間当たりを表します。
このシーベルトの数値が大きいほど、人体への影響が大きくなります。
被ばく量は積み重なります。測定器の数値の単位は1時間当たりの被ばく量であるμSv/hが多いです。
この測定値から年間の被ばく量を計算できるようにしましょう。
0.57μSv/hの所に1年間いるとすると、年間5mSv被ばくします。
5mSv/年=0.57μSv/h×24時間×365日
2.28μSv/hの所に1年間いるとすると、年間20mSv被ばくします。
20mSv/年=2.28μSv/h×24時間×365日
11.4μSv/hの所に1年間いるとすると、年間100mSv被ばくします。
100mSv/年=11.4μSv/h×24時間×365日
自然界にある放射性物質が放出する放射線(自然放射線)による被ばく量は、日本では平均すると年間約2mSvとされています。
ですので、上の計算例の年間5mSvやそれ以上の被ばくはあってはいけない被ばくです。
仮に0.57μSv/hが測定された場合、原子力事故によって拡散した人工的な放射性物質によって周囲の環境が大きく汚染されていることが考えられます。
被ばく量の基準および症状
1mSv/年 公衆の被ばく限度
5mSv/年 チェルノブイリ法での移住義務
20mSv/年 緊急時被ばく限度(福島県)
50mSv/年 放射線業務従事者の線量限度
100mSv 臨床症状が確認されず。放射線業務従事者の5年間の線量限度
500mSv 末梢血中のリンパ球の減少
1000mSv 悪心、嘔吐(10%の人)
4000mSv 50%の人が死亡
8000mSv 100%の人が死亡
次回は原子力事故時の避難判断について解説します。
(清水義広)