【動画・字幕付き】フランスの市民放射能測定所 ブルーノさん「福島原発事故から10年」
Entretien Bruno Chareyron 日本語字幕付
フランス語圏スイスの反原発番組にて、原発事故から10年の節目に、フランスの市民放射能測定所CRIIRADの核物理学技師 ブルーノ・シャレイロンさんをインタビューしたものが 日本語訳され、字幕がつきました。(翻訳&字幕:フランスの市民団体 遠くの隣人3.11様の協力)
CRIIRADは、1986年に起きたチェルノブイリ原発事故の後に設立されました。
フランスも、大気を通じて大地に放射能汚染があったからです。当然輸入される食物に対しての警戒も必要でした。
それから、現在まで、放射能測定を続けており、現在では、原発が立地する川の水質監視などを、周辺の自治体から請け負うなど今でも立派な活動を続けている市民団体です。
測定技術部に属するブルーノさんは、福島原発事故後かなり早い段階で、日本へ測定器や資金や測定技術などを支援してくださったり、日本の市民測定者をフランスに招いて測定技術を授けてくださったりした、私たち市民測定にとっての大恩人です。
この番組の中では、10年前に来日した時の福島の放射能汚染に対する衝撃や、チェルノブイリ原発事故時との比較など、貴重なお話をたくさんしてくださっています。
正直言って、事故後のひどい放射能状況や行政の対策の酷さ、ニコニコしていれば放射能は来ないといったことが思い出され、辛いことでもあるのですが・・・。
日本の人々が 非常に大量な放射線被ばくにさらされ適切に情報を与えられることもなく
護られることもない
遠くから それを見ながら その人々に情報を提供するために何もできない
それは非常に耐えがたいものだったと回想しています。
その後すぐに日本の市民からのコンタクトをきっかけに、日本へ測定器を支援すること、使い方のビデオを緊急で作り
測定方法、解析結果の読み解き方、そしてなにより、測定者を放射能防護する方法などを伝えたこと
測定器などを携えて福島に来た時の様子を語るときには、「驚くほど空間線量の高い学校に子どもたちが学校に通っていた・・・」その時のことは、今思い出してもトラウマなんです、、と言葉を詰まらせるシーンも。
日本政府や自治体の情報隠蔽についても、激しく抗議をしています。
歴史的に見れば、こうした国家の隠蔽体質、あるいはその能力の欠如は日本だけではないそうですが、
SPEEDIのこと、安定ヨウ素剤を配らなかったこと、避難をさせなかったこと
ニコニコしていれば放射能はこない、という発言など、
明らかに、住民を被ばくから守らなかったことについて言及しています。
また、みんなのデータサイトのこれまでの活動についてや、「図説・17都県放射能測定マップ+読み解き集」についても、紹介をしてくださっています。客観的に福島県だけではない広範囲に放射能汚染が広がっている事実を記録したこと、また空間線量ではなく、土壌中の放射能量を測定したことで、10年後、100年後といった後世にどれくらい放射性物質が残るか(減衰率計算により)示したことなどを功績として紹介してくださっています。
全部で45分です。是非ご覧ください。
こちらから閲覧できます。
Entretien Bruno Chareyron 日本語字幕付