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【6/2(火)19時】市民測定室のつくりかたブックレット 拡大編集会議にご参加ください!


現在、プロジェクトではガイドブック『市民測定室のつくりかた』の2026年内完成を目指し、メンバー一同、原稿執筆を進めています。

そして4月末からは、その一部をWebで先行公開しています。
題して――
「市民測定室のつくりかた|現場ノート」

毎週、新しい記事を公開中です。
ぜひご覧ください。
https://minnanods.net/tsukurikata/entry-1796.html

今回、あえてネットで公開しているのには理由があります。

それは、このガイドブックを“読者と一緒につくりたい”からです。

私たちは、放射能測定や市民測定室の活動について、「まったく知識がない人でも読み進められる本」にしたいと考えています。
けれど、執筆メンバー自身はすでに知識や経験を持っているため、「本当にわかりやすい文章」を書くことの難しさを日々感じています。

だからこそ、皆さんの率直な感想や疑問、「ここがわかりにくい」「こんなことも知りたい」といった声を、ぜひ聞かせていただきたいのです。

ご意見・ご感想・ご要望は随時、
minnanods@gmail.com
までお寄せください。

さらに今回は、気軽にわいわい話し合える場として、

「つくりかたプロジェクト・拡大編集会議」

を開催します!

記念すべき第1回、ぜひご参加ください。

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【第1回 拡大編集会議】
日時:2026年6月2日(火)19:00〜21:00

参加していただける方は、下記Peatixからお申し込みください。
https://peatix.com/event/5017612/view

または、minnanods@gmail.comまで「拡大編集会議参加希望」とご連絡ください。
折り返しZOOMのURLをお送りします。

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「測定のことは詳しくないけど…」という方も大歓迎です。
皆さんの声が、このガイドブックをより良いものに育ててくれます。

たくさんのご参加をお待ちしています!


市民測定室のつくりかた|現場ノート Vol.2 空間線量測定は難しくない 

放射線自体は目に見えず、体に当たっても痛みや熱などの感覚として認識できません。
でも専用の測定器を使うと簡単に検出することが出来ます。
 測定器の操作自体は、ボタンが2個だけの測定器もあり難しくはありません。

測定器により使用目的が違っていますので、自分の使っている(これから買おうとする)測定器の特徴をよく理解する必要があります。

 測定器は、行政や電力会社が使っている本格的な物は90万円ほどしますが、安いものは数千円のものもあり、数万円でも十分な性能のものが購入できます。災害時は物流が止まり物資不足になります。原子力災害時は線量計も不足し購入はとても難しくなります。買えても価格は高騰します、事前に準備しておくことが大切です。

本格的な測定器
 アロカTCS-1172 γ線用シンチレーションサーベイメータ 約90万円

携帯用線量計 防災用品として
 HORIBA PA-1000 Radi γ線用シンチレーション 約12万円
 日本精密測器 RADCOUNTER DC-100 γ線用シンチレーション 約3万円
 GM計数管式 3千円~ あまりお勧めできない。

小型で操作が簡単なもの、電源が乾電池式のものがおすすめです。
充電式は数年でバッテリーが劣化して使えなくなります。
いざというときに使えるように定期的に動作を確認しましょう。

(清水義広)


市民測定室のつくりかた|現場ノート Vol.1 空間線量を測る目的

第1章 空間線量を測る

空間線量を測る目的

 福島原発事故が発生した時、政府は「原発から○○km圏内の方は直ちに避難してください」と言う一方で、「直ちに健康に影響を与えるレベルではありません」とも言っていました。避難している状況を目の当たりすると自分が住んでいる場所は安全なのか不安になりました。また、放射線量の情報は、災害直後は代表的な地点のみで非常に少ないです。また、地震や津波等の複合災害時は停電や通信不通も発生し情報を受け取るのも容易ではありませんでした。福島第一原発事故の時は10㎞避難指示前には20%以下の住民しか原発事故が起こったことを知らなかったそうです。 避難指示が出ても伝わらない場合もあります、避難指示を受け取っても、正常性バイアスがかかり避難しない住民や、集団同調性バイアスによって周りの人たちに合わせて動く人も多くなると思います。

 避難指示が遅れた事例もあります。福島第一原発事故では、30~45km離れた飯館村が事故から1ヶ月以上経った4月22日に計画的避難区域に指定されました。また、原発事故から3ヶ月以上経った6月30日に特定避難勧奨地点に設定された住居もありました。

 また、初めて見聞きする単位で毎時20マイクロシーベルトなどといわれても、マイクロシーベルトって何?大丈夫なの?という感じで安全なのか危険なのか判断が出来ませんでした。自分で判断できるように、放射線の測定を経験しておき、万が一の時に放射線量の測定値の意味を自分で判断できるようになりましょう。

参考:原子力規制委員会:放射線モニタリング情報共有・公表システム

正常性バイアス(Normalcy Bias)とは、災害、事故、犯罪などの異常事態に直面した際、脳がストレスを避けるために「これは正常の範囲内だ」「自分は大丈夫」と過小評価し、正常な日常生活の延長として捉えてしまう心理的メカニズムです。この心理機能は心の平穏を保つために必要ですが、非常時には危険を認識できず、逃げ遅れや対応の遅れを招く主な要因となります。

集団同調性バイアス(同調性バイアス)とは、「みんなと同じなら安心」という心理が働き、多数派の意見や周囲の行動に合わせてしまう無意識の思い込みのことです。災害時に周囲が避難しないため自分も逃げない、会議で反対意見があるのに流されるなど、リスク見逃しや判断遅延の原因となります。別名「多数派同調バイアス」とも呼ばれます。

参考:総務省消防庁の資料

(清水義広)


月例ZOOM講座 批判的環境リスク論のススメ①②(2回シリーズ)


皆さんは「リスク」という言葉はどんな時に使いますか? 

リスク論というのは私たちを守ってくれるための学問なのでしょうか?

福島原発事故が起きたのは想定外?誰が責任とってる?
そんな視点からも 「リスク論」について学んでみませんか?

今回は2回シリーズでお送りいたします。
お申し込みはこちら

配信用URLは、2回とも同一です。

以下、講師の大沼淳一さんからのメッセージです。


17世紀後半から始まる大航海時代すなわちヨーロッパ文明によるアジア、アフリカ、アメリカに対する支配と収奪が始まり、投資、輸送や開発に伴う様々なリスクと利益の比較考量が必要になり、リスク学が生まれたようである。



筆者がリスク学の勉強を始めた頃、手当たり次第にリスク学関連の本を集めたが、保険屋が書いたものが多いのに驚いた記憶がある。

近代科学技術の肥大化と暴走に伴って、人類は不確実性の闇に突入している。

日本に環境リスク学を紹介した中西準子氏の著書「不安の海の羅針盤」は、闇の海を航海するための羅針盤こそリスク学だと主張している。

しかし、本当にそうだろうか。

その無謀な航海の中で、多くの被害者たちが泣き寝入りを強いられているのではないだろうか。

リスク学が開いた地平で犠牲となり切り捨てられる多くの被害者たちに心を寄せながら、対抗概念としての予防原則の立場から批判的環境リスク論を論じてみたい。


<目次> *目次は予定です
1. リスク学は何故生まれたのか
2. 人類が直面する二つの壁
3. 知の限界と不確実性空間の拡大
4. 福島原発事故で分かったこと
5. ラスムッセン報告が何故当たらなかったのか
6. トランス科学領域
7. 原発事故の破滅性に対してリスク科学は適用不可
8. 狂牛病
9. サイエンスショップ運動
10. リスクコミュニケーション
11. 因果律不明瞭問題で被害者は泣き寝入り
(水俣病患者・原爆被爆者を事例として考える)
12. 因果律不明瞭問題で被害者が泣き寝入りさせられている
13. リスクとは何か
14. 急性毒の科学
15. 発がん物質など慢性毒ではリスク学が必須だった
16. 低線量被ばくによる健康被害リスク
17. LNTモデル
18. ICRP勧告と公衆の被ばく限度の歴史
19. 年間1mSvの根拠

and more...


録画、スライド資料ともにシェアしますので、ご都合の良いときに学び、振り返ることができます。
ぜひご参加ください!

お申し込みはこちら

Peatixでのお申し込みが難しい方は、minnanods@gmail.com まで 題名に「リスク論参加希望」 とお書きのうえお申し込みください。


市民測定室のつくりかた|現場ノートを始めます!

市民放射能測定室のつくりかたプロジェクト(以下、つくりかたプロジェクト)では、2027年1月の完成を目指してガイドブック『市民測定室のつくりかた』の制作作業を進めています。

『市民測定室のつくりかた』は、予備知識が全くない、これから市民放射能測定室を始めてみようという人のために、放射能を正しく測定するための知識、お金を極力かけずに測定室を立ち上げ運営するノウハウをまとめた本です。

この知識やノウハウには、専門家向けの技術書には載っていない、3.11後の日本の市民放射能測定室の活動の中で獲得・蓄積されてきたものが含まれます。

なので、実用的なマニュアルというだけではなく、日本の市民放射能測定室の経験を追体験できる本になるといいなと思っています。目次案を下に示します。

『市民測定室のつくりかた』目次案
序論
第1章 放射線を測る
第2章 測定室を立ち上げる
第3章 放射能を正しく測る
第4章 汚染の実態を解明する 
第5章 測定結果の読み取り方 
第6章 共有する・活かす 
第7章 市民測定室と民主主義

プロジェクトメンバーは現在原稿を鋭意執筆中ですが、放射能測定という難しい内容であるため、最終的に出す本が読みやすいものになるように読者の意見を聞きながら完成させたいと考えています。そこで、今月からプロジェクトメンバーが執筆した短めの記事をアップしていきますので、読んでの感想や意見をいただけるとうれしいです。皆さんからの反応を受けて記事を書き直し編集して『市民測定室のつくりかた』を作ってゆくつもりです。

市民放射能測定の現場で役立つ『市民測定室のつくりかた』の制作現場から発信される連載記事ということで、「市民測定室のつくりかた|現場ノート」と名づけました。週一回のペースでアップする予定です。