【いよいよ執筆も大詰め!書籍の中身をチラ見せします!】

■福島原発事故後のキノコ類の汚染状況 味覚の秋、今年もキノコの季節がやってきました。かくいうスタッフNの両親も、旅に出ての山菜狩りやキノコ狩りを老後の楽しみとしておりました。しかし、、、原発事故後、Nが測定に関わるようになり、野生キノコのセシウムのことを知ってからは楽しみがなくなってしまいました。悲しいことです。 今回のマップ集の「第2章 食品」では、野生のキノコも取り上げています。
キノコはもともとセシウムを取り込みやすく、とりわけ培地をコントロールできない野生キノコにおいては、今もなお、多くの県で基準値を超えるものがみつかっているからです。
「知らずに食べて内部被ばく」を防ぐため、ぜひ多くの方に知っていただきたい情報です。 ■福島原発事故後のキノコ類の汚染状況 市場に流通している栽培キノコと比べても、野生キノコには少なくとも10倍以上の放射性セシウムが含まれる。 枯れ木や枯れ葉を腐らせて生育する「腐生菌」よりも樹木の根と共生している「菌根菌」の方が汚染が高い。 野生キノコ中にみられる濃度幅や経年変動幅の大きさは、検査数と地域差にあると考えられる。マツタケのような価値が高いキノコは採取地域も広範で検査数も多いのに対して、高濃度汚染が認められたキノコについては、採取が控えられるためデータ蓄積が少ない。
また、採取された野生キノコ種には地域差があるため、野生キノコの現状を反映しているとは言えないので、より一層のデータ蓄積が望まれる。 図は、厚生労働省の「食品中の放射性物質検査データ」から30種の野生・栽培キノコの2012年〜2017年検査データを抽出して、キノコ種ごとに含まれる放射性セシウム濃度の分布と経年変化を調べたもの。 「野生キノコ」については検査数が比較的多いキノコ種を選び、「菌根菌」と「腐生菌」に分類した。「栽培キノコ」については生産量の多いキノコ種を選択してある。栽培・天然を区別できないものは明示した。 注:3つのグラフのうち、上図は縦軸の上限が800Bq/kg, 中と下図は50Bq/kgとスケールが異なることに留意してご覧ください。 本書では、こうしたグラフや表を用いた食品データの解説も、豊富に収録しています。 ★ご予約はこちら! クラウドファンディングを9月28日まで実施中!

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