【12/2・東京】「ラボ・アスナロ」連続講座 開催のご案内





東京・板橋の測定室「ラボ・アスナロ」にて、12月2日(日)、連続講座が開かれます。

今回は食品の汚染について、国分寺の測定室「こどみら」の石丸が解説するほか、
「マップ集」の販売もいたします(冊数には限りがあります)。
【お願い】定員に限りがあるので、参加される場合は、必ず事前に下記電話番号へご予約ください。
*詳しくはリンク先をご覧ください。
期日  12月2日(日)PM1:30~4:00
会場  オープンスペースアスナロ(板橋区大谷口上町1-3)
資料代 500円 (定員は35人)
お問い合わせ 03-5995-4230

詳細はこちら
https://blogs.yahoo.co.jp/labasunaro/15318330.html?fbclid=IwAR2_KjqajTix20W8VFC8AP-6ECfp4hxc2tOBs7aUiClC8ukA-o0wb-3_UUs

【10/6〜10/8・宮城】小さき花まつり のご案内

みんなのデータサイト 参加測定室である 小さき花市民の放射能測定室 からのご案内です。
10月6日〜8日に 小さき花まつりを開催します。
テントを張って前日からの宿泊も可。詳しくは下記チラシと、石森さんからのコメントを
ご覧ください。

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NVC や マインドフルネス のワークショップ
たまの知久くん、南正人、小久保淳平くん、ハーモニカ世界チャンピオンの吉田ユーシンさん、熊谷門ちゃんなどメジャー?なアーチストもみんな参加してくれます。
仏教、神道、キリスト教、イスラーム、世界平和の祈りも
オープンマイク
小さき花市民の放射能測定室、キノコ採取会
など盛りだくさんです。
全身全霊をかけて、一生懸命やってます。
みなさん良ければ拡散シェアよろしくお願いします。
小さき花 石森拝





2017秋土壌プロジェクト報告会 開催レポート


2017秋土壌プロジェクト報告会 開催レポート


2017/11/19。
秋晴れの日曜日、国立オリンピック記念青少年総合センターにて、報告会を開催しました。

朝早くから、大勢のお客様をお迎えすることができました。深く御礼申し上げます。
オリンピックセンターから見える富士山

現在、制作を予定している「東日本土壌ベクレル測定プロジェクト」の集大成「マップ集・アトラス版」(セシウム地図帳)の青写真として、栃木県・山形県の2つを例に挙げ、測定結果に様々なデータを重ねてみることで見えてきた事例を紹介することを中心に、3人のスピーカーが報告しました。

当日の内容について簡単にご報告します。

■ 参加測定室紹介

みんなのデータサイトは、全国34の測定室で成り立っています。それぞれの測定室で地域の皆様から持ち込まれた食品や土壌を測定し、また自分たちで気になるものを測定し、そのデータを「みんなのデータサイト」の共通のデータベースに登録していくことで、結果をインターネットで多くの方々に見ていただくことができる仕組みです。


当日、全国から集まった測定室の皆さんに壇上に上がっていただき、少しの時間ですが「測定を続けている思い」など、お顔を見ていただきながら、ご挨拶をしました。

全国の測定室からのメッセージ(北は北海道から南は広島県の測定室が参加しました)


■ 「土壌マップ」と自治体実施の「食品中の放射性物質検査データ」から見えてきたこと・山形県を中心とした解析報告(あがのラボ・村上直行)

山形県は、福島県と隣接していながら、比較的放射能の値が低い。その理由や、食品との相関などについて、あがのラボの村上が解析結果を報告した。 
山脈などの地形と、当時の天候(積雪の状況)などから、放射能がなぜ、どの場所にどの程度定着したのかについて推測。また、自治体が実施している食品検査の結果から、野生動物(ツキノワグマ、シカ、イノシシなど)について出荷規制や基準値超え(100Bq/kg以上)の市町村と土壌マップを比較してみせた。

セシウム濃度の高い地域において、ツキノワグマの測定件数が極端に少ないことや、マタギ文化の残る一部地域では全頭検査を条件に出荷制限が解除されたことなどの紹介があった。

山菜(コシアブラ、野生キノコ、タケノコなど)においては、山に近い県境近辺において基準値を超えるものが散見されており、セシウム濃度が低いと思われている山形県においても、とりわけ野生生物と山菜・キノコについては、基準値を超える高いセシウムが検出されることから、注意を要する。出荷制限は販売するもののみにかかるものなので、自家消費などは対象にならないため、留意が必要。

自治体が測定した食品データの分類考察では、山形県、新潟県、栃木県、神奈川県などを比較し、山形県で顕著に多いものは、県特産品(牛肉、サクランボなど)であることなどを紹介した。
山形県の地形や当時の降雪量情報からセシウム沈着結果を考察

■ 栃木県解析報告・栃木県内ワークショップの報告・乳歯保存プロジェクトについて(C-ラボ・大沼淳一)

  20ミリシーベルトがもたらす影響について解説
栃木県は、チェルノブイリ事故後にロシアで定められたチェルノブイリ法の基準では、「移住の義務」ゾーンや「移住の権利ゾーン」に該当するエリアが複数あること、また現在日本の基準である「年間20ミリシーベルト」という基準がいかに過酷かと点について、ICRP副委員長のジャック・ロシャールでさえ「残念だ」「理解できない」「安全でない」「年間20ミリシーベルトの被ばくは長期間続くと安全ではない」と述べたことを紹介した。

また当時のヨウ素の流れのシミュレーションや水道水のヨウ素測定値などを紹介し、初期被ばくの可能性にも警鐘を鳴らした。

イノシシ、野生キノコ、山菜とともに、「薪ストーブ」などの灰についても十分注意が必要。チェルノブイリでは事故後8年から10年経ってから、内部被曝の値が事故直後よりもさらに大きくなったことと、セシウム137の半減期は30年あることからロシアの人々との食生活の違いはあれど、日本国内でも山の幸の豊かな地方でのキノコ狩りやジビエ嗜好などを例に挙げ「もう大丈夫」と思って食べてしまうとチェルノブイリと同様、内部被曝を増加させる恐れがあると警告した。

ウクライナ国内における、複数地域の成人セシウム内部被曝量推移(1986年〜2008年)

キエフなど3つの村における内部被曝量の推移(赤が大人・緑は子ども)


乳歯保存ネットワークは、C-ラボも参加している民間初の乳歯専用ストロンチウム測定所で、現在岐阜県に設立準備中と紹介。会場では乳歯を集めて送るためのキットの配布を行い、用意したキットすべてがなくなるほどの盛況だった。測定所立ち上げの出資者も募っている。

 ●乳歯保存ネットワーク http://pdn311.town-web.net/





■ 「環境濃縮ベクレル測定プロジェクト」紹介とクラウドファンディングご協力のお願い(Hotspot Investigators for Truth(HIT) 代表 Sugar Natさん)

いわゆるマイクロホットスポットと呼ばれる、放射性物質が周囲に比べて著しく集積した場所を発見し、測定し、行政に除染などの対応を依頼するという活動を地道に続けているHIT。ホットスポットは、限られた範囲内であるため、除去すれば危険を取り除くことができる。しかし、現状の環境省の基準では、字や町内などの広い範囲を1単位とし、その平均空間線量(主に高さは1メートル)で除染基準を決めているため、こうした狭い範囲の高い汚染は、実質的には見捨てられてしまっている。

1メートルの高さでは0.451μSv/h、5cmの高さで計ると2.682μSv/hというように、
1メートルの測定のみだと非常に高い汚染が見捨てられてしまうことになる。 

その現状を踏まえ、子どもたちにとって身近な公園や人々が行き交う街路樹脇、駐輪場など、人々を被ばくから少しでも守りたいと活動している。

実際に、どのような場所でどのような汚染があったか、通報後自治体で除染してもらった後、どの程度空間線量が低下したか、といった実例を紹介した。

この活動を広く知ってもらうため、どこがホットスポットになりやすいか、という場所のパターンを雨樋、吹き溜まり、木の根元、建物のキワ、など12分類のイラストでわかりやすく表示し、その測定データを「環境濃縮ベクレル測定プロジェクト」と題してweb上に掲載する形で、みんなのデータサイトと共同でプロジェクトを進めている。


 ●みんなのデータサイト 環境濃縮ベクレル測定プロジェクト https://minnanods.net/soil#soil-top-hotspot12-head


イラストによる12分類でホットスポットになりやすい場所を示し、
各タイプの測定地点の測定値を掲載している

また、こうした活動は、実際にその自治体に住んでいる市民が要請することが、最も行政を動かしやすいと指摘した。
原発事故においては、自治体もまた私たち市民と同じ被害者でもある。そうした目線で、行政と協力して良い関係を築けると活動しやすいとコツを伝授。
『「どこがホットスポットかわからない」「自治体との交渉がわからない」などあれば、出向きますので、みんなで繋がっていきましょう。』と呼び掛けた。

なお、この活動を継続するため、12月25日までクラウドファンディングで活動資金を募っています。ご協力をよろしくお願いします。

 ●クラウドファンディング https://moon-shot.org/projects/hit/




センター内はちょうど紅葉真っ盛りでした



板橋の測定室「アスナロ」は手作り手芸品を販売し、福島の子ども保養の活動資金を募りました


【メディア掲載】名古屋Cラボの取り組み「乳歯保存ネットワーク」が中日新聞・東京新聞で紹介されました

みんなのデータサイト 幹事団体の1つである「未来につなげる・東海ネット 市民放射能測定センター(C-ラボ)」も参加している、日本初の乳歯のストロンチウム測定の民間測定所(岐阜)について、中日新聞(2017年9月17日・朝刊一面)と東京新聞(2017年10月4日朝刊社会面)に記事が掲載されました。


来る11月19日の土壌プロジェクト報告会の中でも、Cラボ大沼淳一さんに、この乳歯保存ネットワークについて紹介し、説明資料や乳歯保存用キットの頒布も予定しています。ぜひ報告会へお越しください!

●11月19日土壌プロジェクト報告会の詳細はこちら

●乳歯のストロンチウムの測定、また資金応援いただける方は乳歯保存ネットワークへ直接お問い合わせください。乳歯保存ネットワーク=058(296)4038

以下記事の紹介です。



*中日新聞の記事のテキストを書き起こしておきます。


2017.9.17 中日新聞朝刊一面

内部被ばく 乳歯で調査
岐阜に初の民間測定所

 2011年の剛強電力福島第一原発事故で放出された放射性物質をめぐり、各地の子どもたちの乳歯を分析して影響を調べる全国初の民間測定所が、年内にも岐阜県内で発足する。事故当時に生まれた子どもの乳歯が自然に抜け始める時期を迎えたことから、全国各地に呼び掛けて回収。蓄積した放射性物質ストロンチウム90の濃度を測定し、内部被ばくの可能性や放射能汚染の広がりについて調査に乗り出す。(小倉貞俊)

福島事故受け全国の子対象
 運営に携わるのは、岐阜市で診療所を開く松井英介医師(79)、愛知医科大の市原千博客員教授(中性子工学)をはじめ名古屋大、岐阜大の研究者ら13人。現在、岐阜市茜部本郷の建設会社の建物を測定所に改修する工事を進めている。
原発事故で放出された放射性物質のうち、ストロンチウムは歯や骨に蓄積しやすい。母乳や食物などを通じ、子どもたちに蓄積された可能性があるとみて、松井さんらは159月、入試の提供を呼び掛ける市民団体「乳歯保存ネットワーク」(岐阜市)を設立。これまでに約300人分の乳歯を全国から集めた。
測定所の開設には、機器の購入代や建物の改修費など2,500万円が必要。さらにデータの収集・分析には長期間の継続した活動が欠かせない。「企業や団体、個人を問わず、多くの人が資金を出して参加できる仕組みが必要」(市原さん)と今年2月には、運営を担う非営利の株式会社「はは」を設立。出資金を集めて、高い精度で測定できる米国製の危機を購入した。
また、松井さんらメンバー5人は乳歯のストロンチウム分析で実績があるスイス・バーゼルの州立研究所で研修し、手法を学んだ。
乳歯の測定は、幅広い年齢や地域の年間400人程度を想定している。希望者は所定の用紙に出生地や育った場所、歯が抜けた日などを記し、前歯など小さな歯は4本程度、奥歯なら1本を送る。測定は無料。結果は1人ずつ知らせ、健康相談に応じる。
各地の子どもへの影響をめぐっては、福島県歯科医師会が東北大などと1312月から、乳歯の放射線量の強弱を測定している。
松井さんは「科学的なデータが集まれば、国や自治体に広範な調査を求めていく。事故で何が起きたのかを明らかにし、子どもたちの未来を守りたい」と協力を呼び掛けている。問い合わせ先は、乳歯保存ネットワーク=058(296)4038へ。

●ストロンチウム90 半減期は28.8年。空気や食べ物から体内に取り込まれると、骨や歯に蓄積しやすく、数十年もとどまって、白血病などの健康被害を引き起こす恐れがある。

【7/22・東京】第2回 福島の現状を知り、語り、考える会 開催のお知らせ

参加測定室である、NPO法人ふくしま30年プロジェクトが主催する、
「第2回 福島の現状を知り、語り、考える会」 開催のお知らせ

原発事故後 ~今~ これからを共に生きる人たちへ

 今年、2月25、26日にふくしま30年プロジェクトが初めて県外で開催した交流会、「福島の現状を知り、語り、考える会」。場所は世田谷と国分寺、2回ともに会場キャパを上回る来場者数で、7年目の節目を目前にしていたこともあり、福島に対する予想以上の関心の高さが確認できました。
そして、原発事故から丸6年が経過した後の今夏、あらためて現地の生の声の発信と、話し合いの場を設定し、首都圏、福島県に住むそれぞれがお互いの生活を尊重できるような関係性を模索していきたいと思います。
詳細はこちら→ふくしま30年プロジェクトHP
Facebookでも参加申し込みできます→ Facebookイベントページ
日時:2017年7月22日(土) 13:30~16:30
参加費:500円
場所:新宿三丁目ホール (東京都新宿区新宿5-4-1 新宿Qフラットビル 2F)
タイムテーブル
第1部
13:30~14:50
「原発事故後 7年目の今」
島 明美 (福島県在住2児の母)
第2部
15:00~16:30
「今の福島から これからを考える」
パネリスト     島  明美
         高橋 千春
         佐原 真紀
ファシリテーター 平井 有太
主催・問い合わせ
NPO法人ふくしま30年プロジェクト
TEL:024-573-5697