【事故から10年目にあたり緊急決定】 「2020東京オリンピック開催時の土壌放射能量マップ」無償公開!

2011年3月11日の東日本大震災をきっかけとして起きた福島第一原発事故。
悪夢のようなあの日から、まる9年が経過し、10年目に入りました。

今年7月に開催予定の東京オリンピック。3月26日福島県からスタートする聖火リレーのため、3月25日を期限としたルート上にある避難者宅の解体が迫られています。
また、3月4日には双葉町の帰還困難区域の一部と避難指示解除準備区域が、翌5日には大熊町の帰還困難区域の一部が、3月10日には富岡町の帰還困難区域の一部の先行解除が、国(原子力災害現地対策本部)や県との合意で実施されるなど、まるで放射能汚染がなくなったかのような「科学的根拠のない、なし崩し対応」が次々と実行されています。
しかし多数の人が沿道を埋める聖火リレーでは、空間線量で0.77μSv/hという高線量の場所が「長時間滞在しない」ことを理由にルートに設定され、土壌の放射能量ではなんと100万Bq/kgを超える場所もあることが調査で明らかになっています。

しかし、新型コロナウィルスの影響で、イベントや集会なども軒並み中止。震災を忘れずにふり返るべき時期に、放射能汚染の実態を多くの方に知ってもらうことが難しい状態でした。

2020年7月時のマップ、100年マップの日本語版・英語版を無償公開! 非営利な活動に自由にお使いいただけます

そこでこのたび、下記2つのマップ画像を、「クリエイティブ・コモンズ」とし、無償公開・提供に踏み切りました。

●2020年7月オリンピック開催時の17都県土壌放射能量マップ

●震災100年後となる2111年までの放射能の減衰推移をまとめた、「100年マップ」


それぞれPDF・イラストレータデータで日本語と英語バージョンを用意しました。

みなさんそれぞれのクリエイティビティで、このマップをダウンロードいただき、いろいろな形で活用し、情報発信してください。
またメディアやジャーナリスト、核や放射能に関連する世界中の団体にこのマップを届け、多くの皆様の活動に役立ててください。

このままでは実測データをまったく無視したまま「放射能汚染はなかった」ことになり、コロナウィルス以前に、被ばくの危険性を知らせなかったリスクを日本人全員が負うことになるのではないかと危惧します。
みなさんおひとりおひとりの声で「福島第一原発事故は終わっていない」「放射能汚染はなくなっていない」という真実を世界に届けてください。
世界中どこからでも、誰もが参加できるこのアクションに、ぜひご参加とご協力をお願い致します。

※送信する前に確認して頂きたいこと ↓必ずお読みください。

<クリエイティブコモンズについて>
❶   「みんなのデータサイト」およびタイトルのクレジットを入れた形で、非営利目的に限り、どなたでも再配布が可能となります。
❷    このデータに、利用者が独自のデータや情報を付加し、新たなデータをつくるなど、改変して利用することも可能です。
❸    クリエイティブコモンズのマークを掲載することが条件となります。地図上に掲載されている出典なども削除することはできません。

※下記の丸で囲った部分は、マップおよびスケールと共に必ず使用してください。


⇒ご利用にあたり、上記に記載のある「クリエイティブ・コモンズの要件に従い利用する」ことをご理解いただいた方は、チェックボックスにチェックを入れて、ダウンロードページへお進みください

(8種類のファイルをダウンロードできます)

★日本語の2020年7月マップ(PDF・イラストレータ)
★英語の2020年7月マップ(PDFイラストレータ)
■日本語の100年マップ(PDFイラストレータ)
■英語の100年マップ(PDFイラストレータ)

*クリエイティブ・コモンズについて、より詳しくお知りになりたい方はこちら

『「図説」17都県放射能測定マップ+読み解き集 増補版』のご案内


これら2つのマップほか、232ページにわたり、福島原発事故による放射能汚染を、土壌、食品、放射能の基礎知識、の3章にまとめた 市民による自費出版本はこちら。

『「図説」17都県放射能測定マップ+読み解き集 増補版』について


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