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【掲載】消費者リポート8月号に活動紹介を掲載いただきました


日本消費者連盟「消費者リポート」8月20日号に、みんなのデータサイトをご紹介いただきました。
「みんなで測ろう、調べよう〜市民測定のいま」 と題した連載企画の第1回として、みんなのデータサイトを取り上げていただきました。ありがとうございます!
本号では、巻頭にはジャーナリスト青木美希さんによる「復興五輪の中で帰れない被災者たち」の記事、特集は生協の香害対策、その他遺伝子操作食品について、農薬再評価制度について、ゲノム編集トマトを使用しないで、など 貴重な情報です。よろしければぜひ、ご覧ください。


消費者リポートのお申し込みはこちら
https://nishoren.net/tokushu/16489


2021年たけのこプロジェクト解析結果を公開しました


今年の春、みんなのデータサイトとして手を挙げた12の測定室が共同で取り組んだ、たけのこ・山菜の測定プロジェクトの詳しい解析報告をこの度公開しました。

採取された試料は、タケノコは97件(タケノコ85件、ネマガリダケ12件)、山菜は193件(コシアブラ94件、ワラビ15件、タラノメ43件、コゴミ14件、サンショ葉4件、フキノトウ7件、フキ4件、その他山菜11品目12件)でした。

↓↓詳しい測定調査の解析結果の続きはこちらからお読みください↓↓

https://minnanods.net/analyze/food-data/2021spring.html


トップページからは、画面を少しスクロールしたところにある緑のボタン型バナー「解析を見る」をクリックすると、今年の結果の他、過去の測定プロジェクトの解析結果もご覧いただけます。

どうぞよろしくお願いします。


食品基準値改定に反対する署名の経過ご報告

東京電力福島第一原子力発電所の事故から10年。政府自民党は、深刻な放射能汚染を過去のものとし、国民の目から覆い隠そうとしています。具体的な動きとして、食品(山菜、キノコ、ジビエ)の放射能基準値を現在の100ベクレル/kgから10~100倍(1,000~10,000ベクレル/kgに相当)緩和することを検討しています。
これまで私たちみんなのデータサイトは、政治とは一線を画し、市民の負託による信頼に足る測定値を公開することを最大のミッションとして活動をしてきました。成長期の子どもたち、深刻な汚染の影響を受ける危険性のある方々の放射線防護に役立つデータを提供することに専念してきました。

しかし、今回の政府自民党の暴挙は、私たち市民測定室の活動と祈り、食品の放射能汚染低減に努めて来た生産者の血の滲むような努力を完全に無視するものと言わざるを得ません。測定数値を日々見つめて来たみんなのデータサイトは、これを黙って見ていることはできませんでした。そして、政府自民党の唐突な基準値緩和の動きを阻止するために、署名活動を行うことを決定し、2月より実施してきました。

署名活動の目的は、日本および世界の市民の方々に日本政府のやろうとしていることを広く知らせること、多くの署名を集め、日本政府に圧力をかけ、今回の食品基準値緩和を阻止することの2つです。
この問題に組織的に取り組めるのは、食品の放射性物質を長年測定してきた私たちみんなのデータサイトをおいて他になく、今回は積極的に皆様に呼びかけをしていくものです。

5月末の一次集約の状況のご報告および、今後のアクションについてご案内致します。

各地域で築き上げてきた皆様の社会的な力と人的ネットワークを活用して頂き、この署名を成功に導いて頂けるよう、何卒ご協力の程よろしくお願い致します。

                                    みんなのデータサイト

<一次集約数のお知らせ>

現在呼びかけ中の「食品基準値見直しに反対する署名」について、5月末の一次集約の結果と今後の予定についてお知らせします。

5月末一次集約数
  オンライン      6,276筆
  個人署名用紙     651筆       
  合計:             6,927筆

  団体賛同     4団体

<今後のスケジュールと、更なる署名の呼びかけ>

引き続き、呼びかけを行なっていきます。
2次集約は8月末日となります。
引き続き、ご協力をよろしくお願いします。

★団体署名の方法を変更します★

これまで団体署名については、構成員●人、賛同▲筆という形でお願いをして来ましたが、この方法が馴染みがないという各処からのご指摘で、方法を変更致します。

団体については、イベントの協賛と同じような趣旨で、賛同団体として1枚用紙を提出して頂きます(下記を参照)。
団体に所属してくださっている方で、署名をしてくださる方は、個人署名にお名前を記載ください。
既に旧来の方法でお取り組み頂いている皆様には、お手数ですが方法変更につき何卒ご理解の程お願い申し上げます。
署名用紙を事務局にお送り頂いた団体様には、事務局より個別にご連絡を致します。

署名用紙はこちらからDLできます
オンライン署名ご希望の方は、一番下にリンクがあります。

■個人署名用紙


■団体署名に対する呼びかけ文 および 団体署名(賛同)用紙



■この署名に至った経緯、必要な資料をまとめた文書(4ページ)


■オンライン署名

Change.orgをつかった、オンライン署名はこちら


山菜やキノコ等、放射能をたくさん含む食品を流通させるために規制値を緩めることに反対!せめて100ベクレルを守ってください。

Change URL:
http://chng.it/zvfBMLdwKs

<8月6日現在 経過報告>

●オンライン     6,800筆

●個人署名用紙   3,649筆 

●団体賛同    22団体
      ベテランズ・フォー・ピース・ジャパン
  NPO法人 福島の子どもたちを守る会・北海道
  Shut泊 自然エネルギーと泊原発を考える市民の会
  特定非営利活動法人 日本チェルノブイり連帯基金
  八王子市民放射能測定室 ハカルワカル広場
  原発反対八王子行動(金八デモ)
  生活協同組合 コープ自然派兵庫
  生活協同組合 パルシステム新潟ときめき
  NPO法人 新宿代々木市民測定所
  特定非営利活動法人 日本消費者連盟
  生活協同組合 コープ自然派奈良
  放射線量測定室・多摩
  よつ葉生活協同組合(栃木県)
  生活クラブやまがた生活協同組合
  放射線被ばくを学習する会
  さよなら原発!日光の会
  食べもの変えたいママプロジェクト
  生活クラブ生活協同組合(埼玉県)
  合同会社エネルギーファーム
  緑の党グリーンズジャパン
  グリーンコープ生活協同組合ひろしま
  生活協同組合 生活クラブ京都エル・コープ     
  

合計:          10,471筆

引き続き、オンライン、紙の署名活動を継続しております。
8月末の2次集約までに、一筆でも多くの署名を集めて、届けたいと思っていますので、まだの方は是非!お願いします。
そして周りの方や身近な団体にも情報を広めていただければありがたいです。


【安心安全? だったらしっかり数値を出しなさい!】 「科学的」ならば、検証可能なかたちで世界に発信せよ


今回の東京オリンピック・パラリンピックの理念の一つに、東日本大震災・福島第一原発事故から復興した姿を世界に発信する『復興五輪』があります。そして、政府はそれを形にするための施策として、被災地の食材を積極的に活用するという方針を打ち出しました。県産農産物の国内価格低迷や海外での輸入規制に苦しむ福島県は、この世界的イベントが県産農産物の放射性物質についての安全性をアピールする一大機会になると判断し飛びつきました。

しかし、いざ蓋を開けてみると、選手村のメイン食堂では24時間営業を行うという名目で、個別の産地について表示をしないことになりました。同じ品目でも各地のものが混在するうえ、提供時間によっても産地が変わることを加味して検討した結果ということでした。

“復興五輪”はどこへ・・・福島で明日から競技開始|TBS NEWS https://web.archive.org/web/20210720102820/https://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4319276.html


五輪開幕直前にこれらの情報が流れると、福島県に関係する、もしくは県選出国会議員から疑問の声が相次ぎました。7月28日に、福島市の県営あづま球場で東京オリンピック野球の開幕戦を観戦した平沢勝栄復興相は、「福島県産食材が使われているにもかかわらず産地が表示されていない」と選手村で提供される食事の扱いに苦言を呈しました。

平沢復興相、大会組織委に苦言 選手村食事の産地表示巡り:政治:
福島民友新聞社 みんゆうNet
https://www.minyu-net.com/newspack/KD2021072801001441.php


そして、メイン食堂で福島県産品の表示がないこと以外にも、韓国が福島産の食材を忌避していることも問題視されました。韓国は自国選手団に対して、選手村での食事ではなく自主調達弁当を用意することにしたからです。東京新聞の記事では、特定の国を名指してはいませんが五輪組織委の担当幹部が、「本来はもっと復興をアピールしたかったが、一部の国から放射性物質を理由に、福島県産を食べたくないという声があった」と語っています。

復興五輪、看板倒れ…選手食堂での被災地食材アピール見送り 「一部の国から拒否の声」に抵抗できず:東京新聞 TOKYO Web https://www.tokyo-np.co.jp/article/117584


これらのことを受けてか、福島県選出の玄葉光一郎衆院議員は28日に行われた衆院内閣委員会の閉会中審査において、選手村で提供される食材の産地表示や安全性の発信不足を指摘し、「選手は発信力がある。福島県産品は徹底したモニタリング検査をやって100%安全なものしか出回っていない、とパネルで説明するぐらいのことをやってほしい」と政府側に迫りました。

復興五輪、どこいった? 福島産の表示めぐり国会で指摘:朝日新聞デジタル https://www.asahi.com/articles/ASP7X756MP7XUTFK01L.html


日本政府は、新型コロナウイルス感染症で「安心安全」という言葉を繰り返していますが、食品にまつわる放射能問題についても新型コロナと同じような対応をしてきました。前述の玄葉衆院議員が「100%安全なものしか出回っていない」と言うほどに、日本は福島県の農産品の精緻な測定を行い、結果を発表していると言えるでしょうか?
確かに、基準値を超えないものが市場の大半を占めるのも事実です。しかし、そこで語られるのは「基準値を超えなかった」という言葉であり、超えなかったとしてそれは限りなく低い数値なのか、それとも100ベクレルに近い数値なのかということについては二の次となっています。
これが世界に向けて発信する段となったとき露呈し、遂にお題目だけで納得してもらうことはできなくなりました。この点について、東京大学環境分析化学研究室助教の小豆川勝見氏がブログで指摘していますので、以下に引用します。


国が測定を行ってきたことは承知していますが、本当にそれを世界中にきちんと「繰り返し」「きちんと」「発信して」きたでしょうか。
食材に限らず、サーフィンの会場の海水中の放射性物質は?あづま球場の汚染度は?水球のプールの水質は?海外向けのオフィシャルガイドブック(英文)を読む限りでは、「安心・安全」という呪文のような言葉しか記載はありませんし、オリンピック組織委員会の(英語版)サイトにも「radiation」のひとこともありません。


引用元:改めて「測定と公開は大事」というお話
何度も測って公開することの大切さ
K. Shozugawa https://park.itc.u-tokyo.ac.jp/kshozugawa/olympic3.html


日本政府の常套句に「丁寧に説明する」がありますが、国内で実際に行われることはほとんどありません。そして、小豆川氏が指摘するように、海外に対しても日本政府は「丁寧に説明する」ことを怠ってきました。そして、東京オリンピックの開催によって引き起こされた様々な失態は、日本政府の平常運転が世界に通用しないことを明らかにしました。世界に無様な姿をさらした今こそ、日本政府はこれまでの姿勢をあらため「丁寧に説明する」ことを始めなければならないでしょう。


【掲載】消費者リポート7月号「野生キノコは1万べクレルもOK?」を掲載いただきました


日本消費者連盟「消費者リポート」7月号に、「食品基準値の改定反対署名」についてご紹介いただきました。
「野生キノコは1万べクレルもOK?」というタイトルで、現在政府が考えている食品基準値緩和案の内容や理由、私たちがそれに反対する理由などについて記事を書きました。

本号の特集は、「脱プラだけでいいの?再生紙を選んで環境を守る」など「紙」をめぐる特集です。
ぜひご覧ください。


消費者リポートのお申し込みはこちら
https://nishoren.net/tokushu/16489