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【オンライン講座】『反原子力の哲学について考える~技術決定論の再検討を中心に~』


月例オンライン講座、10月は、みんなのデータサイト副理事長で、つくば市民放射能測定室の藤田康元が講師を務めます。
藤田は、大学の非常勤講師として、科学技術論を教えています。

以下、藤田からのメッセージです
2011年3月から始まる東京電力福島第一原子力発電所事故のあと日本各地で脱原発運動が広がるなかで、それに水を差そうとした人は何人もいましたが、その中でも「戦後日本を代表する思想家」とも言われる吉本隆明は特筆に値するでしょう。

1980年代初めの世界的な反核運動に『「反核」異論』を唱えた彼は、311後にも『「反原発」異論』を主張しました。彼の主張の基礎は「人間は一度獲得した高度なテクノロジーを手放すことはできない」「科学技術の進歩は後戻りすることはない」という考えです。

このような考えを、反核運動や反・脱原発運動に参加してきた人々(私もそこにいる)は決して認めないでしょう。

私(藤田)が依拠する学問分野である科学技術論(science and technology studies)でも、そのような考えを技術決定論として批判してきました。

他方、福島原発事故のあと日本の何人かの哲学研究者がハイデッガーの哲学に依拠して技術論的な著作を発表しましたが、実はハイデッガーも科学技術論では典型的な技術決定論者(楽観的ではなく悲観的な)として批判されてきた論者です。

果たしてそれら日本の哲学研究者の著作では技術決定論は克服されているのでしょうか?
気になる点です。
今回の講座では、この点の検討を手始めに、反原子力の哲学について考える基礎作業をしたいと思います。

お申し込みはこちら(Peatixでのエントリーとなります)
Peatixが難しい場合は、みんなのデータサイト代表メール(minnanods@gmail.com)まで10/21講座参加希望としてお問い合わせください。

お時間の合わない方も、アーカイブ視聴できます!
たくさんのお申し込みをお待ちしています


市民測定室のつくりかた|現場ノート Vol.12 測定室立ち上げの為のお金を集める

「市民測定室のつくりかたプロジェクト」ガイドブックの原稿案を順々に公開していくこの「現場ノート」12回目となりました。
今回は、市民測定室を立ち上げるにあたって考えることが必要な人・もの・お金のうち、資金計画についてまとめてみました。
こちらも第2章の文章案です。

1.3 測定室立ち上げの為のお金を集める

・目標金額を決める
まずは、目標金額を決めてる。具体的な購入機種を決めて、家賃や附属備品等の経費も出し、目標金額を算出してください。

・寄付(現物寄付)が大切
市民測定室へのアンケートの結果から、カンパや寄付を受けた測定室は69%ありました。中には現物寄付になると思いますが、被災地の場合は、支援団体から測定器を無償貸与や購入資金の一部支援されている場合もありました。支援団体を探して連絡してみるといいと思います。
(未来の福島こども基金、カタログハウス、高木仁三郎市民科学基金、プレマ基金など)

・事故以前の活動の繋がりから寄付を受ける
寄付の集めるは、教会やお寺など寄付の習慣がある宗教系の繋がりで寄付を受けることあったり、有機農業の繋がりや、平和活動の繋がりなど、事故以前からの活動の繋がりを通して寄付を受けることが出来た測定室も少なくないです。

・那須町の実例
栃木県那須町では、事故から1ヶ月後に緊急住民集会が開かれ、500人の会場の外にまで住民が集まった。那須町はすでに低濃度汚染されており、何も対策をしなければ子どもたちの安全を確実に守ることは難しいと、勇気を出して認める必要があった。この程度の低濃度汚染であれば、大人の力で子どもの安全を守ることができるため、そのことに徹しようと住民に覚悟を呼びかけた。そこから測定や除染活動に繋がっていき、寄付も集まった。このように、講演会を開き、不安な住民の意識から、理性の取り戻し、行動へ繋げていけた例もありました。

・団体を作る
寄付を集めるにも、団体(グループ)が必要になります。事故前から活動している団体を活用するか、無い場合は、事故後早い時期に団体(グループ)を作り寄付を集められるようにした方がいいと思います。団体の会費も会の運営の大事な資金になります。

・助成金を申請する
震災直後は多くの基金や財団や企業などから、災害支援団体等へ助成金が出ます。測定器購入資金や消耗品、研修費や運営費などが支援を受けれる。

・個人的な測定室は自己完結
市民測定室の中には、個人で開設している測定室もあり、そういう個人的な測定室は、資金的にも自己完結している所が多いです。


【オンライン講座】第五福竜丸のビキニ被曝と ゴジラの誕生ー核と人間と怪獣

詳細・申込は画像をクリック


お申し込みはこちら(Peatixの申し込みページが開きます)
Peatixを使った申し込みが難しい方は、minnanods@gmail.comへ、「9月ゴジラ学習会参加申し込み」、と題して、お問合せください。



9月の月例オンライン講座は、ゴジラの専門家である山口さんをゲストにお迎えします。


第五福竜丸のビキニ被曝とゴジラの誕生ー核と人間と怪獣

ゴジラは、1954年3月1日の日本のマグロ漁船、アメリカによる水爆実験、第五福竜丸の被曝という出来事をきっかけに着想された怪獣であった。

そもそも日本には、まだ「怪獣映画」という分野がなかったが、ゴジラの登場によって新しい領域が切り開かれ、70年以上も継続されることになった。

ゴジラとは、人間が自然を完全に支配し制御しきれたとおもった瞬間に自然が、人間の科学文明に反逆を開始するという物語にかかわるなにものかである。

以下のような構成で映像も交えながらこのゴジラについて考えてみたい。

はじめに

1.ゴジラ誕生の背景

2.日本にとって第三の被曝としての第五福竜丸の被曝

3.原点としての『ゴジラ』(1954)に着目するー戦争映画としての怪獣映画

4.日米怪獣映画の比較ー核や放射能はどのように描かれているのか

5.戦後民主主義の科学観と『ゴジラ』(1954)の科学観

6.なぜゴジラは恐竜スタイルなのか

7.ゴジラと破壊ー破壊的性格としてのゴジラ

8.ウルトラベーコン的科学とゴジラ

おわりに



◎山口直樹さんプロフィール

1991年、東北大学理学部物理学科卒業後、塾講師や新聞記者を経て東北大学大学院国際文化研究科、同経済学研究科修了。

2003年北京大学科学と社会研究センターに研究留学、2009年に修了。専門は、近代日本植民地科学史研究、近現代中国科学史研究、現代中国科学技術社会論研究など。

2008年には日中学術交流のための組織、北京日本人学術交流会を創設。現在まで北京で347回まで実施する。

主要な論文に「蔡元培の学問観-科学史家の視点から」『葦牙』(42号,2016)「西光万吉とベンヤミンの思想における比較研究-田中愛子の絶筆の詩「今、光っていたい」の思想をてがかりに」『葦牙』(43号,2017)「満鉄中央試験所の化学技術者たちは、「満州」の資源をどのように認識していたのか」『人文社会論叢』(2019)『ゴジラの来る前夜にーゴジラと市民科学』『市民科学通信』(2020)「ゴジラの政治学」『現代の理論』(同時代社 2021年秋号)などがある。

また、共著には『在中日本人108人のそれでも私たちが中国に住む理由』(阪急コミュニケーション,2013)『日中関係は本当に最悪なのか―政治対立下の経済発信力』(日本僑報社,2014)などがある。




あのゴジラを通じて、核兵器開発の歴史、被曝について考察するまたとない機会となるでしょう。
ぜひ奮ってご参加ください!



お申し込みはこちら(Peatixの申し込みページが開きます)
Peatixを使った申し込みが難しい方は、minnanods@gmail.comへ、「9月ゴジラ学習会参加申し込み」、と題して、お問合せください。


市民測定室のつくりかた|現場ノート Vol.11 用語集候補 放射線・放射能の基本概念 

ガイドブックに掲載する用語集の検討も進めています。
まだ増えると思いますし、基礎的な用語とちょっと専門的な用語が混在していますので、これを全部載せるかも検討していきますが、このような感じで、あまり説明が長すぎないようなできるだけ読みやすい用語集を作って掲載していきたいと考えています。

今回は、放射線・放射能の基本概念の用語です。

1. 放射線・放射能の基本概念

                                   

用語

読解上つまずきやすい点
放射線
α線・β線・γ線・X線・中性子線などの総称。物質を透過したり電離したりする「飛んでくるもの」
放射能
放射性物質が放射線を出す能力。単位はBq(ベクレル)
放射性物質
放射線を出す原子核を含む物質
放射性核種
Cs-137(セシウム137)、I-131(ヨウ素131)、K-40(カリウム40)など、放射能をもつ核種
核種
原子核の種類。元素名とは異なり、陽子数・中性子数で区別される
同位体
同じ元素(陽子の数=原子番号)だが中性子数が異なる核種
崩壊
不安定な原子核が別の核種に変わり、放射線を出すこと
壊変
崩壊とほぼ同じ意味で使われる
半減期
放射能が半分になるまでの時間。物質量が一気に消えるわけではない
物理学的半減期
核種そのものの崩壊による半減期
生物学的半減期
体内に入った物質が代謝・排泄で半分になる時間
実効半減期
物理学的半減期と生物学的半減期を合わせた体内での減り方



市民測定室のつくりかた|現場ノート Vol.10 第2章巻頭図解ページ(改)

第2章 測定室をつくるの冒頭に、測定室を立ち上げるために必要なものを図解で記載したらわかりやすいのでは?ということで、作ってみました。

詳しい説明は後ろのページですることにしてなるべく簡略化しています。 

今回は、測定器、測定に使う容器(マリネリ容器)、その他測定に必要な物品、部屋と建物について つくってみました。いかがでしょうか?

更新履歴:2026年9月3日 2枚目の場所の図と3枚目の木造とコンクリート住宅の比較図を改良しました





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