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市民測定室のつくりかた|現場ノート Vol.6 自ら空間線量から避難の判断をする

自ら空間線量から避難の判断をする

 原発事故が起こり原子炉が冷却不能となり炉内の圧力が高まると、内部圧力を炉外に放出するベント作業が行われます。
ベント作業が行われる前には、原発から半径5kmは避難指示が出ると思います。空間線量の上昇が確認されれば、原発から半径30kmも避難指示が出ると思います。

 福島原発事故の経験から、年間20mSvを超えると推定されると避難指示が出ると思いますが、30km圏外では避難指示に時間が掛かると思います。30~45km離れた飯館村が事故から1ヶ月以上経った4月22日に計画的避難区域に指定されました(2012年7月17日以降は飯舘村の一部は帰還困難区域と避難指示解除準備区域、残りは居住制限区域)。55km離れた伊達市内では、住居ごとに年間20mSvを超えると推定されると避難を勧奨されました。1mの高さにおける庭先、玄関先の空間線量が3.8μSv/hを超えると特定避難勧奨地点に設定されました。

 避難の判断として年間20mSv(放射線の影響が大きい乳幼児等は5mSv)を超えるかどうかで判断したらいいと考えます。1時間あたりにすると、2.28μSv/h(乳幼児等は0.57μSv/h)になります。放射性物質は風に流されて飛散してきますので、風上の空間線量が上昇している場合も避難してください。また、避難先も風下を避けてください。福島原発事故では200km離れた関東でも検出されました。
 原発事故で放出される放射性物質には、半減期が短いものが多いです。特にヨウ素131は半減期8日間なので、80日で1/1,000に減衰するので短期避難も有効です。

「半減期」とは、放射性物質が崩壊して、放射線を出す能力(放射能)が半分になるまでの時間です。放射性物質ごとに固有の期間が決まっています。


【オンライン講座】野生きのこが暴く、帰還困難区域外の放射性セシウム汚染 参加者募集!


旧帰還困難区域が『個人単位の被ばく管理』へ転換する一方で、帰還困難区域外の野生きのこからは依然として高い放射性セシウムが検出されています。

・帰還困難区域外での汚染継続が、科学的データで証明された。

・測定プロジェクトの強化が明らかにした『不都合な真実』

・放射性セシウムを吸収しやすい菌種は何か?


みんなのデータサイト理事長で、ふくしまラボ(市民放射能測定室)の阿部浩美が、これまでの膨大な測定データをもとに分析し、お伝えします。

2025年にみんなのデータサイトの「野生キノコ測定プロジェクト」で測定調査した測定結果と、東日本17都県の土壌の放射性セシウム濃度マップを重ねた下記の資料についても詳しく解説します。


一般的にはほとんど報道されない これらの情報を知ることで、現在でも広く東日本で続く放射性セシウムによる山の幸特に野生のキノコの汚染の実態と、それがいとも簡単に入手できることを知っていただき、日頃の被ばく防護にぜひお役立ていただければ幸いです。
お時間の合わない方にはアーカイブのリンクを後日お送りします。

お申し込みはこちら(参加用ZOOM URLをお送りします)


市民測定室のつくりかた|現場ノート Vol.5 線量の情報を周りの人に伝える

放射線について知っている人は少ないです。
まして具体的な数値を言われてもどう判断して良いのか分からない人がほとんどです。
身近な人に線量計の数値からどの位の危険性があるかを話せるようになりましょう。

最初に述べた通り、日本政府からは放射線被ばくについての情報がほとんど出されない中で、放射線に詳しい方が地域の中で中心的な動きに繋がっていったことが、このプロジェクトのために実施してきたアンケートやインタビューを通じて明らかになりました。

■福島県三春町の話
福島第一原子力発電所から西に約47km離れた福島県三春町では、町民の佐久間寛さんからチェルノブイリ原発事故後に購入した放射線検出器R-DANが高い測定値を示していると通報があり、町は防災行政無線で「不要の外出を避け、雨対策やマスクの着用」注意喚起しました。また、保健師や医師チームが避難所を巡回するなかで、大熊町や富岡町の職員が、希望する避難者に「安定ヨウ素剤」を配布しているのを見て、町としてヨウ素剤の情報収集を始めました。その後、大熊町と富岡町の職員からの情報や、R-DANの測定値や風向きの情報から、3月15日13時に「安定ヨウ素剤」の配布と服用の指示を町長が決めました。

■福島県浪江町津島地区の話
 浪江町津島地区には地震や津波による沿岸からの被災者が直後から1万人近く押し寄せていました。しかしその後、津島地区自体が非常に高い放射能汚染地域であることがわかり、3月15日に行政区長や消防・議員たちの話し合いにより自主的に避難指示を出しました。(それ以前に国からの避難指示の連絡はなかった)
その後も、さまざまな理由で3月28日になっても赤宇木集落の集会所にまだ10人くらいが留まっていました。その日、元放射線医学研究所の研究官・木村真三博士が放射線測定しに行ったところ、駐車場で80μSv/h、集会所内で25~30μSv/hもありました。木村真三博士はそのような高線量のところに人がいることに大変驚き、「すぐに避難してください。人が住める放射線量ではありません」と避難を促したそうです。
(清水義広)

「R-DAN」とは、チェルノブイリ原発事故を契機に1986年に発足した、住民自身の手で放射線データを監視・把握し被曝を避けるための市民運動およびネットワーク(Radioactivity-Disaster Alarm Net)の名称です。

参考:『あの日 風しもの町で起きたこと――東京電力・福島第一原子力発電所事故直後の福島県三春町での「安定ヨウ素剤」の配布』 発行者:「風しもの村 風しもの町」実行委員会 2025年3月27日 初版発行


食品検索時の「たけのこ」のカテゴリー変更のお知らせ

このたび「たけのこ」のデータを検索する際の分類を変更いたしました。
これまでは、

野菜(大分類)>茎菜類(中分類)>たけのこ(小分類)

と分類していました。

これは厚労省や農水省の分類に従って設定した物なのですが、
一般的には馴染みが無い分類のため、探しづらかったことと思います。

そこでもう少し探しやすいよう、「たけのこ」の分類を、野菜(大分類)から山菜(大分類)に変更しました。

今後は、食品検索メニューの「野菜」よりだいぶ下の方に「山菜」カテゴリーがあり、その中に「たけのこ」がありますのでそちらを選択して結果を表示してください。

なお、たけのこについては「旬のものから調べる」検索からも イラストのボタン1つで
結果を閲覧することができます。

この「旬のもの」は、季節ごとの食品の中でも主食や利用者の皆さまからお問い合わせが多い食品、特に気をつけて欲しい食品25品目について ボタン1つで検索結果が表示されるようになっています。
とても便利ですので、ぜひ旬のもの検索もご活用ください!


市民測定室のつくりかた|現場ノート Vol.4 自ら空間線量から避難の判断をする 

原発事故が起こり原子炉が冷却不能となり炉内の圧力が高まると、内部圧力を炉外に放出するベント作業が行われます。
ベント作業が行われる前には、原発から半径5kmは避難指示が出ると思います。空間線量の上昇が確認されれば、原発から半径30kmも避難指示が出ると思います。

 福島原発事故の経験から、年間20mSvを超えると推定されると避難指示が出ると思いますが、30km圏外では避難指示に時間が掛かると思います。30~45km離れた飯館村が事故から1ヶ月以上経った4月22日に計画的避難区域に指定されました(2012年7月17日以降は飯舘村の一部は帰還困難区域と避難指示解除準備区域、残りは居住制限区域)。55km離れた伊達市内では、住居ごとに年間20mSvを超えると推定されると避難を勧奨されました。1mの高さにおける庭先、玄関先の空間線量が3.8μSv/hを超えると特定避難勧奨地点に設定されました。

 避難の判断として年間20mSv(放射線の影響が大きい乳幼児等は5mSv)を超えるかどうかで判断したらいいと考えます。1時間あたりにすると、2.28μSv/h(乳幼児等は0.57μSv/h)になります。放射性物質は風に流されて飛散してきますので、風上の空間線量が上昇している場合も避難してください。また、避難先も風下を避けてください。福島原発事故では200km離れた関東でも検出されました。

 原発事故で放出される放射性物質には、半減期が短いものが多いです。特にヨウ素131は半減期8日間なので、80日で1/1,000に減衰するので短期避難も有効です。

「半減期」とは、放射性物質が崩壊して、放射線を出す能力(放射能)が半分になるまでの時間です。放射性物質ごとに固有の期間が決まっています。
(清水義広)