放射能測定活動を振り返って
私たちの測定所は開所からほぼ8年経ちます。近畿地方では京都市民放射能測定所に続く2番目の測定所です。その後近隣の府県からも同様の測定所が次々誕生し、現在ではそれらの測定所とネットワークを形成していろいろな情報交換を続けています。
開所当初は測定スタッフはほとんど放射能測定に関して素人ばかりで、先輩の京都測定所から初歩的な技術指導を受けて測定活動を始めました。測定をしてもその結果をどのように解釈すればよいのか十分に理解できず、放射能について基本から勉強をしたものです。特に、家族の安全な食生活に関心の深いお母さんたちが熱心に参加して下さいました。
食品などの放射能測定で、時々セシウムの測定ピークが鋭く立ち上がるのを見て、みんなで驚くこともありました。
現在は、フクイチ事故から年も経て放射性セシウムが検出される事例も随分少なくなって、当初の熱気が薄れてきているので再度活性化させるのが課題です。また、私も含む測定スタッフの高齢化も心配ですが、今後も粘り強く測定活動を継続していこうと思います。